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怒れるメル・ギブソン『バットマンvsスーパーマン』は「クソ」と発言。ハリウッド映画は金を使いすぎ!

これまでTHE RIVERでは、大御所の映画人が話題の映画をバッサリ斬り捨てる様子を定期的に取り上げてきた。
ローランド・エメリッヒがマーベル映画を、ジェームズ・キャメロンが『フォースの覚醒』を、そしてジョン・マクティアナンが『キャプテン・アメリカ』や『マッドマックス』を……。

今回話題作に物申したのは、『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』など数々の話題作に出演したメル・ギブソンだ。近年は監督として印象的な彼がターゲットに選んだのは、DC映画の問題作『バットマン vs スーパーマン』だった。

http://www.huffingtonpost.com/isaac-rouse/analyzing-the-flaws-of-ba_b_9588778.html
http://www.huffingtonpost.com/isaac-rouse/analyzing-the-flaws-of-ba_b_9588778.html

『バットマン vs スーパーマン』は「クソ」

すでにギブソンの発言は海外メディアで大きく取り上げられている。Deadline誌のインタビューで、ギブソンは『バットマン vs スーパーマン』を作品の内容には触れないまま「クソ」だと一蹴したのだ。同作はすでに批判され尽くしたといっていいほど批判されており、それゆえギブソンの発言も「まあ、そういうもんだよね」的に理解されてしまっている。

しかし、ローランド・エメリッヒやジョン・マクティアナンがあくまで自らの思想にもとづいて話題作を斬ったのと同様、ギブソンにもギブソンの正義があった。批判のきっかけは、ギブソンが自身の監督作品『アポカリプト』を3,000万ドル以下で製作したという話題だった。

『アポカリプト』より。 http://www.openlettersmonthly.com/survivor-testimony-the-case-for-apocalypto/
『アポカリプト』より。
http://www.openlettersmonthly.com/survivor-testimony-the-case-for-apocalypto/

インタビュアー: 今夏の大規模映画は2億ドル以上の予算をかけて製作されていますが、それだけの金額が必要だと思いますか?

ギブソン: 必要だとは思わないね。本当に戸惑ってるし、頭を抱えてるところだよ。金のムダ遣いだと思う。グリーンバック撮影や別の方法を使えば事態は好転するのかもしれない。ただ、いずれにしても彼らは金を使いすぎだ。もっと予算は抑えられると思うよ。

ギブソンの返答を受けて、インタビュアーは「それでも作品がヒットすれば製作費は回収できる」とコメントした。しかしギブソンはその考え方にも慎重な姿勢を見せている。

ギブソン: たとえば、もしもとんでもない予算を―たとえば1億8千万ドル以上―かけたとして、税金や劇場への支払いを済ませた後には手元にいくら残るんだろうな。『バットマン vs スーパーマン』はいくら使ったんだろう?

インタビュアー: 2億5千万ドルです。それから宣伝や広報をしています。

ギブソン: クソだな。

メル・ギブソンの新作、予算を徹底削減している

実際のところ、ギブソンは自身の作品では予算を相当切り詰めているようだ。第二次世界大戦で沖縄戦に従軍した衛生兵を描いた新作『ハクソー・リッジ(原題)』は、予算削減のため全編をオーストラリアで撮影したという。

ギブソン: 当時は(オーストラリア・ドルと)USドルとの為替相場が良かったんだ。(アメリカの)72セントが(オーストラリアでは)1ドルだったと思う。だから2,700万ドルの予算が4,000万ドルになった。完ぺきにオーストラリア産の映画だよ。アンドリュー・ガーフィールドとヴィンス・ヴォーン以外はオーストラリアの俳優だし、製作の全体をオーストラリアでやった。でもアメリカの物語なんだ、普通じゃないだろ。心配してるのは、ちゃんとリンチバーグや沖縄に見えるかどうかってことさ。

またギブソンは、ヒーロー映画と現実を比較してのコメントも述べている。

ギブソン: 現実のスーパーヒーローとコミックのスーパーヒーローの違いを知ってるか? 現実のヒーローはスパンデックス(スーツの素材)を着てなかったんだよ。スパンデックスは金がかかるに違いないね。

筆者としては、どうしても「オーストラリアで撮影することで予算が削減できればそれでいいのか?」という思いや、「ヒーロー映画がむしろ現実に想像をめぐらせることをどう考えるのか?」という疑問が湧いてくるが、みなさんはどうお考えだろうか。

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』はDVD・Blu-rayが現在発売中。ギブソンの最新作『ハクソー・リッジ(原題)』は2016年11月4日に全米公開予定だ。まずは新作を観てみないとなんとも言えない……。

source: http://deadline.com/2016/09/mel-gibson-hacksaw-ridge-venice-film-festival-the-passion-of-the-christ-1201813728/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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