『ミッション:インポッシブル』ベンジーがPTSDになる案あった ─ 第6作『フォールアウト』首吊りを受けて

『ミッション:インポッシブル』シリーズのベンジーは、緊迫感あふれる物語にコミカルな瞬間をもたらしてくれる、映画に欠かせない相棒キャラクターだ。類まれなコメディセンスを持つサイモン・ペッグがキャラクターに活き活きとした魅力を与えている。
シリーズを追うごとに出番も増え、イーサン・ハント(トム・クルーズ)と共により危険な場面に出くわす機会も多くなった。「彼がいまだに悪夢に見ていそうなミッションはなんだと思いますか?」とTHE RIVERがペッグに尋ねると、「間違いなく、『フォールアウト』の首吊りですね」と来日取材で答えてくれた。
シリーズ第6作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)でベンジーは、敵に捕まったイルサ(レベッカ・ファーガソン)救出のために駆けつけるだが、彼自身も拘束されてしまい、ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)に縄で首吊りの目にあってしまう。

イルサの手助けによってなんとか難を脱するベンジーだが、その途中では締め上げられる縄によって気絶状態に。間違いなくベンジーは死を覚悟したはずだろう。もともと技術担当として現場に出ることのなかったベンジーにとって、これはよほどのトラウマになったに違いない。
最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』についてペッグが明かしたところによれば、こうした展開によってベンジーがPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患うという設定が話されていたという。「彼が経験してきたことには、必ずそういった影響が出るはずだから」とペッグは説明するが、これは見送りに。「ちょっとシリアスすぎる気がして。この映画は明るくて楽しい。僕たちはアニメキャラクターみたいに、顔を叩かれ、ただ進んでいく。そういう具合ですから」。
最新作『ファイナル・レコニング』で、ベンジーはついにチームリーダーとなり、さらなる活躍の場が与えらえる。今作でもベンジーは命懸けのミッションに出くわすことに。「これまでベンジーはコンピューターを使う裏方でしたけど、今作では最前線ど真ん中にいるんです」とペッグは話した。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は5月17日(土)〜22日(木)先行上映、23日(金)公開。サイモン・ペッグへの単独インタビュー記事と動画は近日THE RIVERにて掲載予定。
▼ 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の記事
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』興収27億円突破 驚異のホールド 『ミッション:インポッシブル』トム・クルーズ潜水シーン、何も見えていなかった ─ 「ライトで目が見えない状態に」 「明日も早いから寝なきゃ」 『ミッション:インポッシブル』トム・クルーズ、共演者の愛犬に膝上でひたすらオナラをこかれる気まずいエピソード 「なんかすいません」 トム・クルーズ、コロナ禍の「ブチギレ音声」裏側を『ミッション:インポッシブル』監督が明かす「あれにはもっと大きな文脈があった」 罪のない者のみが石を投げよ トム・クルーズから感謝メッセージ「全ての劇場と従業員のみなさん、ありがとう」「そして何より、世界中の観客の皆さん」 こちらこそ、ありがとう