『ミッション:インポッシブル』グレースが「スリの達人」設定になった理由をヘイリー・アトウェルが明かす

トム・クルーズ主演シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が大ヒット公開中だ。イーサン・ハントと共に危険な任務に挑むメインキャラクターの一人となるが、ヘイリー・アトウェル演じるグレース。前作『デッドレコニング』より登場した彼女はスリの達人という設定。アブダビ空港にて、エンティティ(それ)にアクセスできる2本の謎めいた鍵をイーサン・ハントから盗み取り、それ以来は世界を脅かす巨大な陰謀へと巻き込まれていく。
このスリリングな役を演じたアトウェルは本作プロモーション来日時にTHE RIVERの個別取材に応じ、キャラクター創造の裏話を明かした。

現行の『ミッション:インポッシブル』シリーズでは、クリストファー・マッカリーとトム・クルーズを中心に、「どんなスタントをやりたいか」「どんな役者と仕事がしたいか」を先に検討し、それから物語や脚本を練り上げていくという方式で製作されている。そのため、アトウェルが初めて本作のスクリーンテストに参加した時も、「キャラクターはまだ決まってないし、脚本もない。でも、僕たちのやり方に共感してくれて、一緒に頑張っていける役者を探してる」と告げられたそうだ。アトウェルも、「まだ決まっていないことに取り組んでいける」と喜んだという。
それから5ヶ月間のトレーニングに打ち込み、アクションの得意分野を開拓しながら、「グレースというキャラクターがこのシリーズに馴染み、かつ新しいことができるように形どっていきました」とアトウェル。その訓練の日々が始まって間もない頃、アトウェルはとある発見をしたという。
「私は何か小道具を手に持っている方が、殺陣をの振り付けを覚えやすかったんです。そこから彼女を“盗みのプロ”として設定し、常に何かを手にしている、またはそれを武器にできるような人物にするという設定が思いついたんです。」
グレースがスリの達人というキャラクターになったことで、「イーサン・ハントとの共通点も生まれた」とアトウェル。「彼も初期には手品のようなスリの技術を使っていましたからね」。
最新作『ファイナル・レコニング』では、グレースのスリ技術が大事な局面でも活かされることになる。アクションの稽古中にアトウェルが違った特技を見せていれば、グレースというキャラクター像も、『ファイナル・レコニング』の筋書きも大きく異なるものになっていただろう。改めて、『ミッション:インポッシブル』シリーズはナマモノである。
ヘイリー・アトウェル出演の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は5月17日(土)〜22日(木)先行上映、23日(金)公開。THE RIVERによるヘイリー・アトウェルへの単独インタビュー記事は近日掲載予定。
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