【ネタバレ】『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』エンディング解説 ─ 物語はどう繋がる?第8作ではあの過去キャラがカムバック

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『ミッション:インポッシブル デッドレコニングPART ONE』エンディング解説
シリーズ第7作『ミッション:インポッシブル デッドレコニングPART ONE』はタイトルのとおり、第8作との2部作として構想された。オリエント急行を舞台とした最終決戦では、イーサン・ハント(トム・クルーズ)とガブリエル(イーサイ・モラレス)の一騎打ちが列車の屋根で展開される。
ナイフでガブリエルを追い詰めるイーサン。「俺は鍵が何を解き放つのかを知っている。それを知る唯一の人間だ」というガブリエルの駆け引きに一度は攻撃の手を緩めたものの、再び殺しにかかる。するとその時、背後からイーサンを追っていたCIAコンビが迫り寄り、イーサンを止めようとする。その隙に、ガブリエルは列車から飛び降り、現場からの脱出を成功させた。

その後も災難は続き、列車が進む先にある橋には爆弾が仕掛けられていた。イーサンとグレース(ヘイリー・アトウェル)は暴走する列車の操縦室を切り離すことに成功するも爆発に巻き込まれてしまう。車両は落下寸前で万事急須の2人だったが、そこにガブリエルの手下であったパリス(ポム・クレメンティエフ)が登場し、間一髪で救いの手を差し伸べたのだった。
無事生還したイーサンはガブリエルに逃げられてしまったものの、戦いの最中に鍵を盗み出すことに成功していた。瀕死のパリスから鍵の用途を聞き出すと、その秘密がクリミア半島のセヴァストポリにある潜水艦に隠されていることを突き止める。パラグライダーでその場を離れると、ベンジー(サイモン・ペッグ)と合流。休むことなく次なる目的地へと向かおうとするところで本編は幕を閉じた。

続きは2部作の後編となる第8作へと持ち越しとなった。鍵を二つ手にしたイーサンは危険が迫るのを承知で、セヴァストポリへと向かうのだろうか。一方で、未だ謎多きガブリエルとの決着を着けなければならなくなるだろう。劇中冒頭では、イーサンとガブリエルの関係性を示唆する回想シーンが登場した。1989年のドイツ・ベルリンを舞台とする同シーンでは、マリーという女性がガブリエルに撃ち殺される姿が映し出される。IMFに入る前のイーサンはその場に居合わせ、濡れ衣を着せられることになってしまったようだ。
その後、残りの人生を刑務所の中で過ごすか、それともIMFのスパイとなるか、究極の選択を迫られたイーサンは後者を選ぶ。同シーンは、過去が謎に包まれているイーサンの前日譚という役割を担ったが、殺されたマリーとはどんな関係性だったのか。なぜガブリエルはマリーを撃ち殺したのか。次なる物語は、イーサンとエンティティ、イーサンとガブリエルのどちらにフォーカスされるのかが気になるところだ。

次回作では、新たなキャストが参戦。「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(2020-)のハンナ・ワディンガム、『アントマン&ワスプ クアントマニア』(2023)のケイティ・オブライエン、『アイアンクロー』(2023)のホルト・マッキャラニー、「THE LAST OF US」(2023-)のニック・オファーマン、『アルバートの人生』(2011)のジャネット・マクティアの出演が決定している。
さらに、1作目に登場したあのキャラクターも帰ってくる。ロルフ・サクソン演じるウィリアム・ダンローだ。ダンローはCIAの職員で非公式工作員のリスト「ノック (NOC)」の管理を任されていたが、イーサンたちによって薬を盛られてしまったことでトイレにこもりっきりとなってしまい、管理どころではなかった。その間イーサンは宙吊りになりながらリストをコピー。結果的にダンローはアラスカへと左遷されるという不遇に見舞われた。2023年3月、クリストファー・マッカリー監督によってSNSに投稿された写真(現在は削除済み)には、歳を重ね髭を蓄えたダンローの姿も映し出されていた。イーサンに恨みを抱いているであろうダンローの立ち回りも注視しておくべきだろう。
ところで、第8作には元々『ミッション:インポッシブル デッドレコニングPART TWO』という原題が設定されていたが、既報ではタイトルは一旦撤回されたとのこと。マッカリー監督やトム・クルーズは『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』を独立した作品として製作することを心がけ、物語をクリフハンガーで閉幕させることをあえてしなかったという。タイトル変更による物語の影響は定かでないが、第8作にもいち作品としての満足度が高い製作が追求されているのかもしれない。
映画『ミッション:インポッシブル』第8作は2025年5月23日米公開予定。
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