『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE』爆弾解除シーン、爆発処理のプロが高評価

トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE』では、緊迫の爆弾解除シーンが登場する。荒唐無稽さも否めなかった同シーンだが、爆破処理のプロがとある点を評価している。
脅威の人工知能“エンティティ”の鍵を手に入れるべく、主人公イーサン・ハントたちは取引が行われるというアブダビの空港へと向かう。そこでサイモン・ペッグ演じるベンジーは爆弾処理を行う羽目に。シリンダー式の核兵器に表示された暗号を咄嗟の判断で解除し、なんとか大惨事を免れた。
米Insiderでは、爆弾処理のプロとして活動するジェイ・リーが映画の爆弾解除シーンをレーティングする企画が行われ、『デッド・レコニング PART ONE』がその査定対象となった。「もし誰かが即席でこの暗号のような核爆発装置を作ろうとするなら、なんでも出来てしまいますね。核兵器はいかようにも作動します」と危険性を強調するリーは、説明を続ける。
「爆弾には国家支援型のものと非支援型のものがあるんです。支援型であれば、安全面の観点から様々なプロトコルが組み込まれます。非支援型は、この暗号のような即席の核兵器のように、どの声に反応して起動してしまうかもわかりません。」
ベンジーは、暗号で示されたクイズを声に出して答えることで解除に成功したが、これにリーは驚きを隠せない様子。「彼は話しかけていますが、質問に答えても爆発しないなんてどうやって分かったんでしょうか」。
結局、解除された爆弾はフェイクだった。リーが評価したのはこの演出。「偽の爆弾は現実でもよくある事なんです。特にイラクとアフガニスタンでは、ありふれていました」と実体験を語っている。「道に仕掛けるんですけど、まったくの偽物なんです。情報収集に使われるのですが、処理班の反応を一部始終観察し、ビデオに収めるんですよ」。
こうした上で、リーは『デッド・レコニング PART ONE』に10点満点中8点と高評価を与えた。評価ポイントについては、「クレイジーなシーンではありましたが、情報収集のために偽の装置を用いるのは間違いなく本当のことです」と説明している。
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