『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』撮影で破壊できる列車がなかったのでイチから作って崖から落とした映像が公開

トム・クルーズ主演のシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』にて、大きなハイライトとなるであろう、トム演じるイーサンとイーサイ・モラレス演じるガブリエルが列車の上で闘うスタントシーンのメイキング映像が到着した。想像を絶する撮影風景を監督であるクリストファー・マッカリーが中心に解説している。
第1作『ミッション:インポッシブル』(1996)以来、作品を追うごとにアクションのスケールを拡大してきた本シリーズ。最新作『デッドレコニング PART ONE』ではトムがバイクに乗ったまま天高く大ジャンプし、そのまま身体一つで落下していくシーンを撮影初日に行った、しかもトムは怖がるどころか楽しんでいたと共演者が証言するなど、すでに驚愕の撮影秘話が続々と耳に入っている。
この度公開された映像でマッカリーは「この作品について冒険の感覚という意味で話し始めたとき、列車での一連のアクションは私たちが常にやりたがったいたものでした。新たなレベルを目指すべく、これまでの作品に基づき、知見の全てを実践的かつリアルなものに適用したかったのです」とアクションシーンに込めた狙いを語っている。撮影に向けて絶えずマッカリーと真剣に議論を交わしているトムは、時に列車の上に乗りながら、本番のシミュレーションも行う。
驚くべきことに、この列車は撮影のためにイチから作り上げられたものとのこと。「大破できる余剰の列車はありませんでした。壊したいなら、列車を作らなくてはならなかったんです」とマッカリーは真顔で語るが、手のかけ方が尋常ではない。「この世界に、このレベルの実践的な映画製作をする人はいませんし、この先もないでしょう」と豪語するのももっともだ。
凄まじいスピードで走り続ける列車の上で、イーサンとガブリエルが死闘を繰り広げるかたわら、ヘイリー・アトウェル演じるグレースは列車から振り落とされそうな窮地に立たされ、そこにトムが救助に現れる。アトウェルは「車両にぶら下がっているとき、トムは偉大にもそばにいてくれるんです。彼は怖いものなしなだけではなく、どのように作品が観客に届くか、常に見ているんですよ」と語る。
ついに線路が爆破し、列車が落下するシーンは撮影自体も非常に困難。何台ものカメラが列車を前方から、後方からとあらゆる角度で捉え、「3,2,1…アクション!」の掛け声で、列車が真下へ突っ込む瞬間は思わず息を呑んでしまうスリルに満ちている。列車のシークエンスのみならず、『デッドレコニング PART ONE』が繰り出すカーチェイスや、トムの全力疾走など矢継ぎ早に押し寄せる怒涛のアクションシーンはマッカリーをして「このチームと、トムのような俳優なくして達成できない」と言わしめるほど。すでに批評家からの高評価も集まっており、まさしく前代未聞のアクションシーンが堪能できることだろう。
映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は2023年7月21日(金)全国公開。
▼ 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の記事
若きキアヌ・リーブス、スタントで『ミッション:インポッシブル』トム・クルーズを超えていた? ─ VFXアーティストが『ハートブルー』を絶賛 「今でも没入できる」 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ハンリー長官の復活が検討されていた ─ 幻のオープニングが明らかに どうやって? 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は説明が多すぎ? ─ 批判に監督が反論 、「もっと努力する」とも みんなどう感じた? 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』国内48億円突破、前作『フォールアウト』超えた 50億円の大台も目前 『インディ・ジョーンズ』『ミッション:インポッシブル』新作でそれぞれ1億ドル近い損失か 販売で回収なるか
Source:YouTube