マイケル・ダグラス、俳優業再開の計画なし ─ ただし「引退ではない、特別な企画があれば復帰する」

『アントマン』シリーズや『ゲーム』(1997)『氷の微笑』(1992)などの名優マイケル・ダグラスが、俳優業を再開する計画がないことを認めた。
チェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に登場したダグラスは、記者会見の場にて、自身が2010年にステージ4のがんを患ったこと、病を克服して仕事に復帰したことについて尋ねられ、現在は仕事を意図的に休止していることを明かした。
「とても多忙なキャリアを送ってきました。しかし、2022年からは意図的に働いていません。やめる必要があると気づいたからです。ほぼ60年間、一生懸命に働いてきましたが、撮影現場で突然倒れるような人にはなりたくなかった。休めることを心から嬉しく思っています。復帰するつもりは特にありません。」
現時点でダグラスが最後に出演したのはテレビドラマ「フランクリン」(2024)で、映画は息子キャメロン・ダグラスと共演した『Looking Through Water(原題)』(旧題『Blood Knot』)が2025年夏に公開予定。ダグラスが明言しているように、どちらも撮影は2022年に実施された作品だ。
ダグラスは2024年12月から俳優業の休止を公言しており、米Deadlineのインタビューでは、「最近注力していることは?」との質問に「引退」と冗談を口にしていた。「これまで一生懸命働いてきた理由のひとつは、引退したくなったときに十分な資金を確保するためだったのだと思います」と述べ、休業を楽しんでいると語ったのだ。
また2025年5月には、近年のキャリアを代表する役柄である、マーベル・シネマティック・ユニバースのハンク・ピム博士役を再演する意志は「ない」とも話していた。「とても楽しい経験でした。グリーン・スクリーンの映画に出たことがなかったから」「今は休止期間と自分の人生を楽しんでいます」と。
ただし今回、ダグラスは「引退ではありません。なにか特別な作品が出てきたら、そのときは仕事に戻るつもりです」ともはっきり口にした。そして、「それを除いてはとても幸せです。妻(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の仕事を見るのが好きなんです」と笑顔を浮かべている。
ちなみに2024年12月の時点で、ダグラスはホラー映画に出演したいと語っていた。「必ずしも血みどろではないけれど、いいホラー企画があるんです。おそらく、来年は1本やることになるでしょう」と。しかしこの続報は届いておらず、今回のダグラスの言葉を聞くかぎり、具体的な進展はなさそうだ。ホラー映画でのカムバック、ぜひ実現に期待したい。
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