『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ホワイト・ウィドウ、シリーズ第1作とのリンクが判明 ― ヴァネッサ・カービーが認める

トム・クルーズ主演の人気スパイ映画シリーズ『ミッション:インポッシブル』。その最新作である『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』には、シリーズの過去作品へのオマージュが数々散りばめられている。もはや恒例となった高所からの降下スタントは尋常ではないほどスケールアップしているし、『M:I-2』(2000)のアクションを彷彿とさせる演出もあれば、『M:i-III』(2006)を思わせるシーンもあるほどだ。
そんな中、本編では直接的に明示されない、記念すべきシリーズ第1作『ミッション:インポッシブル』(1996)とのリンクが正式に認められた。そのカギを握っていたのは、ヴァネッサ・カービー演じる武器商人ホワイト・ウィドウだ。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の劇中に初めて登場する際、ホワイト・ウィドウは大勢の聴衆に向けてスピーチをしている。そこで彼女は「マックス」という女性の名前を挙げ、「マックスには矛盾がありました」と口にする。その人物は矛盾に惹かれ、その性質はいまやホワイト・ウィドウ自身に引き継がれたのだと。
英Digital Spyのインタビューにて、演じるヴァネッサ・カービーはホワイト・ウィドウの設定をひとつ明らかにしている。「この作品ではヴァネッサ・レッドグレイヴが私の母親」だというのだ。ヴァネッサ・レッドグレイヴとはシリーズ第1作で武器商人マックスを演じた女性、すなわちホワイト・ウィドウはマックスの娘なのである。ちなみに第1作において、マックスはイーサン・ハントに「あなたは矛盾がありますね」と言い放っている。シリーズの熱心なファンだけが気づける仕掛けだというべきだろう。もっとも、演じる女優が同じ「ヴァネッサ」という名前であることは偶然の一致だと思われるが……。
ちなみにホワイト・ウィドウには兄であるゾラ(フレデリック・シュミット)の存在もある。血縁関係の詳細は語られていないが、シリーズ第6作にしてマックスの子どもが二人登場したとみるべきだろう。
本作の脚本・監督を務めたクリストファー・マッカリーは、米Colliderのインタビューにて、いくつも用意されている過去作品へのオマージュの意図をこう語っている。
「(オマージュは)僕たちにとって、ただの賑やかし以上のものなんです。イースターエッグ(小ネタ)などに熱中しているわけではありませんから。原作ドラマ(『スパイ大作戦』)や以前の映画に対する自分たちの愛情を試すものとして、こっそり入れたものだったんですよ。」
映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は2018年8月3日(金)より全国の映画館にて公開中。
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』公式サイト:http://missionimpossible.jp/