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『マッドマックス』故ヒュー・キース・バーンにジョージ・ミラー監督が追悼「彼にはカリスマ性が」─『フュリオサ』で称える方法を模索中

マッドマックス 怒りのデス・ロード
© Warner Bros. Feature Productions Pty Limited, Village Roadshow Films North America Inc., and Ratpac-Dune Entertainment LLC

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のイモータン・ジョー役などで世界中で愛されたヒュー・キース・バーンが、2020年12月1日(現地時間)に息を引き取った。深い悲しみに多くのファンが暮れる中、ジョージ・ミラー監督が追悼の言葉を送っている。

ヒュー・キース・バーンは、バイク映画『マッドストーン』(1974)で映画初出演を果たした後、メル・ギブソン&ジョージ・ミラー監督『マッドマックス』で凶暴な暴走族を率いるトゥカッター役を演じて一躍有名に。そして36年の時を経て、荒廃した世界を恐怖と暴力で支配するイモータン・ジョー役で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に出演。再び世界中を熱狂させた。

Indiewireにて、ジョージ・ミラー監督はヒュー・キース・バーンの死去に際して、「一緒に居る時、世界を完全に満たしてくれる人が存在します。彼は間違いなく、その一人でした」と温かい追悼の言葉を送り、第一作『マッドマックス』の思い出について振り返っている。

「『マッドマックス』の予算は非常に低かったので、撮影地のメルボルンの俳優しか雇うことが出来ませんでした。ヒュー(・キース・バーン)はシドニー出身で、彼の俳優仲間たちも同じくシドニー出身だったのです。“全員を飛行機で呼ぶ資金は無いです”と私たちが伝えたところ彼は、“バイクを送って貰うことは出来ますか?それで向かいますよ”と言われました。バイクを電車に積み、彼らは実際に乗って来ましたよ。シドニーからメルボルンまで2日掛かり、その間に彼らはトゥカッター率いる暴走族になったのです。

ジョージ・ミラー監督は続けて、「最初は彼が役柄に入り込み過ぎていたので、怖いと感じていました」と第一印象について明かした。「実際は全員を受け入れるような暖かくて素敵な方でした…私は彼から演技を学びました。恐らく私が一緒に仕事してきた他の誰よりも」。

そして、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の砂漠での撮影時にも大きな支えとなっていたのだという。

砂漠での骨の折れる撮影現場で、彼以上に支えになった人は居ませんでした。彼は非常に協力的です。ウォーボーイズのスタントクルーや俳優とは深い絆で結ばれていました。現場では、彼は遊び心のある方法で皆を和ませていましたよ。その俳優たちの全員が、彼の話に耳を傾けていましたね。」

イモータン・ジョー役に抜擢した理由としては、「目です!彼の目には力が宿っていました」と語っている。「身長、態度、声、彼は全てを具現化していました。もしも今、彼がここに居たなら、彼の持つ自然なカリスマ性を感じていることでしょう」。

ジョージ・ミラー監督は現在、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したフュリオサの若き日の姿を描く映画『フュリオサ(原題:Furiosa)』を準備中。その内容に関する詳細は明かさなかったが、映画の中でヒュー・キース・バーンを称える方法を既に考えているとのことだ。

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Source: Indiewire

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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