ジョージ・ミラー版『ジャスティス・リーグ』、イモータン・ジョー役俳優のマーシャン・マンハンターが公開

DCコミックスのスーパーヒーローが集結したチーム『ジャスティス・リーグ』は、かつて『マッドマックス』シリーズで知られる鬼才ジョージ・ミラー監督によって映画化される企画が存在したが、後に頓挫しておりお蔵入りになっている。キャスティングや撮影準備も一部行われていたこの幻の『Justice Leagu: Mortal』では、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)でイモータン・ジョーを演じたヒュー・キース・バーンが、緑の肌をした火星のスーパーヒーロー、マーシャン・マンハンターを演じることになっていた。そのテスト写真が新たに公開されている。
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Instagramに当時の写真を掲載したのは、この幻の映画でデザイナーを務めていたライアン・ユニコム。キース・バーンのメイクアップの過程や、マーシャン・マンハンターとなってカメラを睨みつける姿が収められている。キース・バーンの大柄な体格を活かした、迫力ある出立ちだ。
ミラー版『ジャスティス・リーグ』は2009年公開を目指して2008年の撮影を予定していたが、当時の脚本家ストライキの影響で延期となり、最終的には頓挫していた。キース・バーンのほか、バットマン役にアーミー・ハマー、フラッシュ役にアダム・ブロディ、グリーン・ランタン役にラッパーのコモン、スーパーマン役にD・J・コトローナ、ワンダーウーマン役にミーガン・ゲイル、アクアマン役にはサンティアゴ・カブレラを起用していた。ユニコムは過去に、ハマーが着用するはずだったバットマンのカウル写真や、ヒーローたちの集合ショットを公開している。
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筆者が2023年に行ったインタビューで、ミラー監督は引き続きスーパーヒーロー映画への関心は持っていると語っていた。昨今ではスーパーヒーロー映画が批判される向きがあるが、ミラー監督は「シネマやストーリーは常に進化する。それを受け入れないというのは間違っている。物語そのものや、その機能を否定することになる」と考えている。
ちなみに、キース・バーンが演じることになっていたマーシャン・マンハンターは、ザック・スナイダーによる『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』ではハリー・J・レニックスが、ドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール」ではデヴィッド・ヘアウッドが演じている。ジェームズ・ガンによる今後の新DCユニバースにもマーシャン・マンハンターが姿を見せるかどうかは現時点で不明だ。なお、キース・バーンは2020年に逝去している。
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