職人魂と最新テクノロジーが奇跡の融合、『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』メイキング映像

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016)などのスタジオライカ最新作、『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』が2020年11月13日(金)より全国順次公開となる。このたび、ストップモーションアニメとCG技術の融合を確認できるメイキング映像が到着した。
本作でメインの撮影技法として用いられている「ストップモーション」は、対象物を小刻みに操作し、個々にコマ撮りを行うことで、それらを連続再生した際に対象物が動いているかのように見せる超アナログな撮影法。映画の世界で最初に使われた“最古の特殊効果”であり、ライカでは1秒ごとに24枚のポーズをアニメーターが創作している。本作では、映画全体の映像処理だけで、1億1,200万時間(1万2785年相当)という途方もない時間が費やされている。
しかしながら、ライカの凄さはそれだけにとどまらない。100年以上の歴史を持つ技術を操りながら、そこに最先端のCG技術を融合させたハイブリッド映画を生み出したのだ。3Dプリンターやモーションキャプチャーなど、創設以来あらゆるテクノロジーを積極的に導入。クリス・バトラー監督は「できることは何でもしたい。必要なものは全て揃っている」と明かしている。今回の映像でも、VFXやCG技術を駆使しながら、1コマ単位でエネルギッシュに動きまわるキャラクターたちの世界に奥行きと彩りが添えられていくのがよく分かる。
本作は『トイ・ストーリー4』『アナと雪の女王2』(ともに2019)を抑え、ストップモーション・アニメ史上初となるゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞、アカデミー賞長編アニメーション賞候補となった。ストップモーションという“過去からの資産”と、最新の“未来の技術”が相互作用を引き起こし、ライカのユニークな作品は創造されている。

ヴィクトリア朝時代のロンドン。偉大な冒険家を目指す英国紳士のライオネル卿は、伝説の生物を探し求めてアメリカ北西部へと旅立った。そこで発見したのは、全身が毛むくじゃらの巨体で、人間の言葉を話す“生きた化石”、Mr.リンク。仲間に会いたいと願う彼のため、ライオネル卿の名誉のため、ふたりは地球の裏側にある伝説の谷シャングリラを目指す。ロンドンからアメリカ北西部、ニューヨーク、スイス、そしてヒマラヤへ。壮大な旅路の果てに彼らが発見する、驚くべき真実とは……。
主人公のライオネル卿は『X-MEN』シリーズや『グレイテスト・ショーマン』(2017)のヒュー・ジャックマン、相棒のMr.リンク役は『ハングオーバー』シリーズのザック・ガリフィアナキス、旅を共にするアデリーナ役は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのゾーイ・サルダナが演じる。『ハワーズ・エンド』(1992)の名女優エマ・トンプソンも登場。
映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』は2020年11月13日(金)より新宿バルト9ほか全国順次公開。