大谷翔平の元通訳・水原一平を描く米ドラマが実現間近 ─ 26億円窃盗スキャンダル描く

ドジャース大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告をめぐる賭博スキャンダルを題材とするTVシリーズが、米国のケーブルテレビ局Starzで間もなく実現する見込みのようだ。
本プロジェクトは2024年5月、米司法局が水原被告が大谷選手の口座から約1700万ドル(当時約26億4,400万円)を盗んだ罪を認め、司法取引に応じたと発表された後に伝えられた直後に報じられたもの。製作スタジオの米ライオンズゲートによれば、大谷翔平がスター選手として成長する過程や水原の疑惑に焦点を当てたものになるとされた。
大谷選手はドジャースとの10年総額7億ドル(約1,015億円)というアメリカ・スポーツチーム史上最高額の大型契約を結んだが、2024年のMLBシーズン開幕からわずか1日で、長年通訳を務めていた水原氏の疑惑が発覚。日本ではもちろん、世界中で物議を醸す問題となった。
米Varietyによると、Starzは本シリーズの契約締結間近まで進めているという。脚本家にはアレックス・コンヴェリーが参加し、プロデューサーには、トニー賞受賞歴のあるスコット・デルマン、スポーツ月刊誌の元記者のアルバート・チェンが製作として携わる。
脚本を務めるコンヴェリーは、ベン・アフレック監督、アフレックとマット・デイモンが主演を務めた『AIR/エア』(2023)でペンを執った人物で、今回がTVシリーズのデビュー作となる。ナイキのバスケットシューズ「エア・ジョーダン」誕生の物語を、丁寧かつ誠実な筆致でスリリングに仕上げたコンヴェリーが、同じくスポーツ界を起点に世界を騒然とさせて一大ニュースをどのように紡ぎ、昇華させていくかも見ものとなりそうだ。あわせてキャスト情報や、日本を含む世界での放送、配信予定なども注視したい。
Source:Variety