『バック・トゥ・ザ・フューチャー』俳優ほぼ引退のマイケル・J・フォックス、復帰の可能性を語る

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのマイケル・J・フォックスはスター俳優としてはもちろん、パーキンソン病患者として毛啓発活動やチャリティに勤しむアクティビストとしての顔も持っている。長きに渡って闘病生活を送り、近年は俳優業はほぼ引退状態にあるが、復帰に対してはオープンな気持ちでいることを米Entertainment Tonightのインタビューにて明かしている。
フォックスが現在も闘病を続けるパーキンソン病を患ったのはキャリア絶頂期の1991年のこと。自身が設立した「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」を通じて、パーキンソン病の研究に向けた資金提供と、パーキンソン病患者のための改善された治療法の開発にも尽力してきた。
また、2022年のニューヨーク・コミコンや、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ミュージカルのレッドカーペットなどで、定期的に共演者と再会を果たしているが、俳優としての活動はほぼ引退状態。クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)をきっかけに、俳優業引退を真剣に考えるようになったと語り、2020年の自伝「No Time Like the Future: An Optimist Considers Mortality(原題)」にも「2度目の引退に入りました。物事は変化するから、これも変わるかもしれないけど、今が俳優業の終わりなら、それでいいんです」と記している。
ファンには少し寂しい知らせとなったが、この度のインタビューでは、「もう一度演じたいですか?」と率直に問われ、「僕の現実やチャレンジを注ぎ込める何かが現れたら、それを見つけ出せるなら、また演じたいと思っています」と俳優業復帰の可能性を閉ざしているわけではない旨に言及している。
Apple TV+にて配信されているドキュメンタリー作品『STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー』では、「これが僕なんだ」と、発症から数年隠していたパーキンソン病を公表するにいたった経緯を明かした。一方で、いつ人生に終わりが来ても恐れてはいないと、時や物事の流れを柔軟に受け入れているフォックス。そのしなやかなスタンスが、また俳優業への道に繋がると期待したい。
Source:Entertainment Tonight