『バック・トゥ・ザ・フューチャー』マイケル・J・フォックスのドキュメンタリー映画、5月配信 ─ パーキンソン病闘病の日々も映し出す予告編

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのマイケル・J・フォックスの半生を描いたドキュメンタリー映画『Still: A Michael J. Fox Movie(原題)』がApple TV+にて2023年5月12日より配信される。公式トレーラー映像が到着した。
『Still』はカナダで過ごした少年時代から、ハリウッドで大スターになるまでの、フォックスの半生を映し出す作品だ。監督を務めるデイビス・グッゲンハイムは「ER緊急救命室」や「24 -TWENTY FOUR」といった人気TVシリーズに携わるほか、アル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領が主演するドキュメンタリー映画『不都合な真実』(2006)で第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。マララ・ユスフザイ、ビル・ゲイツなど著名人のドキュメンタリーに定評のあるグッゲンハイムが、フォックスのこれまでや彼の内面に迫る。
トレーラーの冒頭でグッゲンハイムに「”still”であるってどういう意味?」と問われ、「分からないな、”still”だったことはないから」と返すフォックス。タイトルの『Still』に込められているのは「まだ」なのか、それとも「穏やか」とか「静けさ」といった意味なのか、この時点では示唆的なものにとどまっている。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)ではスケートボードに乗って、『摩天楼はバラ色に』(1987)ではオフィス内を疾走する姿はフォックスがスターダムを駆け上がっていく様子と重なる。レポーターに「マイケル・J・フォックスの人気は社会現象です」と評され、映画賞の受賞スピーチで「背が大きくなったような気分」と感嘆するフォックスはまさに栄光を手にしていたが、それは永遠に続くものではなかった。
「起きたら、指が自動アニメみたいになっているのに気付いた。パーキンソン病だった。」
しかし、その病状を家族以外に知る者はいなかった。フォックスは病気を隠すために薬を服用し続けていたが、「隠していたその数年が僕を目覚めさせてくれたんだ」と語る。
「進み続けたい自分の一部を否定して、何かをすることは、やめにした。これが僕なんだ。」
本作ではこれまでのフィルモグラフィや過去のインタビューとともに、家族と過ごすプライベート映像なども公開される。スクリーンで発揮した輝きに加えて、いち個人としての等身大の姿が分かる貴重な映像作品となるだろう。
トレーラーの終盤でフォックスは「僕はタフなクソガキだ」と自らを称する。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで共演したクリストファー・ロイドとともにニューヨーク・コミコン2022に登壇した際は、パーキンソン病を発症した後、ロイドが長きに渡って支えになってくれていたことや、「パーキンソン病はギフトのようなもの」と受け入れている旨を明かした。スターとしての成功から、闘病などの困難、そしてそれらを受け入れていくプロセスまで、『Still: A Michael J. Fox Movie』はフォックスのタフガイぶりを味わうことができそうだ。
『Still: A Michael J. Fox Movie(原題)』はApple TV+にて2023年5月12日より配信開始。
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Source:YouTube