新実写映画『モータルコンバット』サブ・ゼロ/絶対零度役に『ザ・レイド』ジョー・タスリムが決定 ─ 『ワイルド・スピード』『スター・トレック』にも出演

同名人気格闘ゲームを『ソウ』『死霊館』のジェームズ・ワンによるプロデュースで新たに実写映画化する『モータルコンバット(原題:Mortal Combat)』に、シリーズの人気キャラクターであるサブ・ゼロ(絶対零度)役でジョー・タスリムが出演することがわかった。米The Hollywood Reporterなどが報じた。
ゲーム『モータルコンバット』は1992年に第1作がアーケードゲームとして発表され、2019年4月にはシリーズ第11作『モータルコンバット11』が家庭用ゲームソフトとして米国で発売された。敗れた相手を惨殺する「フェイタリティ」の残虐な演出が大きな特徴だ。サブ・ゼロは中国の忍者組織に所属する“凍気を操る忍者”で、敵を凍らせて粉々にしたり、相手の首を掴んで脊髄ごと引っこ抜いたりと、氷に関係あったり関係なかったりする「フェイタリティ」を持つ。

このたびサブ・ゼロ役を演じることになったジョー・タスリムは、1981年生まれの中国系インドネシア人で、格闘家としてシラットや武術太極拳、柔道、テコンドー、松濤館流空手の訓練を積んだのち、1997年から2009年まで柔道のインドネシア代表チームに所属。選手引退後は俳優として活動し、インドネシア発の格闘アクション映画『ザ・レイド』(2011)や『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)、『スター・トレック BEYOND』(2016)に出演。HBO製作ドラマ「ウォーリアー」にもレギュラーキャストとして登場している。
なお『モータルコンバット』は、『バイオハザード』映画版シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督の手で1995年に実写映画化されており、同作でサブ・ゼロを演じたのはフランス人格闘家のフランソワ・プティ(1997年の続編には登場していない)。今回の映画版はゲームの設定に忠実なキャスティングとなっているが、あの“脊髄抜き”は大スクリーンで再現されることになるのだろうか。
プロデューサーは『ソウ』『死霊館』の生みの親であり、DC映画『アクアマン』(2019)監督として知られるジェームズ・ワン。監督はCMディレクターとして長年活躍し、本作が映画デビューとなるサイモン・マコイッドが務める。脚本は『バイオハザード』リブート版や『Death Note/デスノート』(2017)続編に携わっている新鋭グレッグ・ルッソ。ストーリーの詳細は明らかになっていない。
映画『モータルコンバット(原題:Mortal Combat)』は2021年3月5日に米国公開予定。撮影は南オーストラリアにて2019年内に開始される見込みだ。