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アクアマン役ジェイソン・モモア、ロバート・パティンソン版バットマンとの共演は「ないと思う」 ─ 就任には期待のコメント

ロバート・パティンソン ジェイソン・モモア
[左]CC BY-SA 3.0 Photo by Martin Kraft https://commons.wikimedia.org/wiki/File:MJK34345_Robert_Pattinson_(The_Lost_City_Of_Z,_Berlinale_2017).jpg [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42867509995/ Remixed by THE RIVER

DC映画の今後について、気になる発言が飛び出した。『ジャスティス・リーグ』(2017)『アクアマン』(2018)で主人公アーサー・カリー/アクアマン役を演じたジェイソン・モモアが、2021年公開『ザ・バットマン(原題:The Batman)』でブルース・ウェイン/バットマンを演じるロバート・パティンソンとの共演について否定的な見方を示したのである。米Entertainment Tonightにて語った。

新たなバットマン俳優としてパティンソンが就任したことについて、モモアは「すごくワクワクしますね。良いヤツだし、最高の俳優。楽しみにしています」とコメント。セリーナ・カイル/キャットウーマン役の『ファンタスティック・ビースト』ゾーイ・クラヴィッツについても「彼女ならやってくれるでしょう」と好意的だ。

ところが「みなさん3人が映画で揃うところは観られるんでしょうか?」との質問が飛び出すと、モモアはこう応じたのである。

そうなったら最高でしょうけど、そっちに進むことはないと思います。彼らは彼らの仕事をやる、僕は僕の仕事をやろう、ということです。」

『マン・オブ・スティール』(2013)に始まったDC映画ユニバースは、『ジャスティス・リーグ』までは世界観を明確に共有する方向性で物語が展開されてきた。ところが『ジャスティス・リーグ』公開後、DC映画を指揮するスタッフ陣が入れ替わり、内部では大幅な方向転換がなされたと伝えられている。現に『アクアマン』や『シャザム!』(2019)は、基本的にそれ以前の作品とは明確な繋がりを示さない形で作られていたのだ。その後、世界観が完全に独立した『ジョーカー』(2019)が製作され、同作でホアキン・フェニックスが演じたジョーカーについても、パティンソン版バットマンと共演する可能性は否定されている

思えば、モモア演じるアクアマンが登場する世界には、すでにベン・アフレック演じるバットマンが存在した。アフレックはバットマン役を卒業したが、『ジャスティス・リーグ』『アクアマン』などの世界観において、今後ブルース・ウェイン/バットマンはどうなったものとして描かれるのか。なお、パティンソン主演の『ザ・バットマン』は若き日のブルース・ウェインを描くとされており、こちらがアフレック版バットマンと完全に別人設定になるのなら、同作は『ジョーカー』と同じく独立した世界観となる可能性もある。あるいは、DC映画ユニバースとして語られてきた作品群の“ユニバース構想”そのものが、すでに解体へと向かっている可能性もあるだろう。

いずれにせよ、どうやらモモアは『アクアマン』と『ザ・バットマン』の関係性について、ひいてはDC映画ユニバースの今後について、なんらかの方向性を聞かされているらしい。けれども、そのすべてが私たちに伝えられるまでには、もうしばらく時間がかかりそうである。

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Source: Entertainment Tonight

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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