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映画『スパイダーマン』スピンオフ最新作はヴァンパイア・ムービー!米ソニー、『モービウス』の製作を発表

マーベル
Photo by Stefan Scheele https://www.flickr.com/photos/spscheele/5435748481/ Remixed by THE RIVER

映画『スパイダーマン』シリーズの新作スピンオフ映画は、どうやらヴァンパイア・ムービーになりそうだ。
米ソニー・ピクチャーズは、コミック「スパイダーマン」シリーズのヴィラン/ダークヒーローであるモービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアを主人公とした映画『モービウス(原題:Morbius)』の製作を発表した。米The Hollywood Reporterが報じている。

悲しき科学者、吸血鬼へと変貌

モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアは、1971年10月に刊行されたコミック「ジ・アメイジング・スパイダーマン」101号に初登場したキャラクターだ。同誌は『スパイダーマン』の生みの親であるスタン・リーが初めて関与しなかったストーリーで、モービウスはライターのロイ・トーマスとアーティストのギル・ケインによって作り出されたキャラクターである。
モービウスの正体である科学者マイケル・モービウスは、自身の患った特殊な血液の病を治療するため、吸血コウモリを使用した人体実験に臨んだことから吸血鬼のような体質を得たという設定。血を求め、牙を生やし、超人的な身体能力を発揮してスパイダーマンと戦ったが、のちにヒーローのように描写されることも多くなっている。

映画『モービウス』の脚本を担当するのは、『パワーレンジャー』(2017)を執筆したバーク・シャープレス&マット・サザマ。すでに脚本は一旦完成しており、ソニー・ピクチャーズへ送られているという。『ドラキュラZERO』(2014)や『ラスト・ウィッチ・ハンター』(2015)など、怪奇/ファンタジーの要素を現代的アプローチから取り扱った経験のある二人だけに、どんな物語に仕上がっているのか気になるところだ。

なおソニー・ピクチャーズの主導する『スパイダーマン』スピンオフ作品は、現時点でトム・ハーディ主演『ヴェノム』、および女性キャラクター2名のタッグによる『シルバー&ブラック(原題:Silver and Black)』の製作が進行中。マーベル・シネマティック・ユニバースに属する『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)シリーズや、トム・ホランド演じるピーター・パーカー/スパイダーマンとは無関係に展開するものとみられる。
それにしてもヴェノムといいモービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアといい、『スパイダーマン』のスピンオフ映画群にはマーベル・シネマティック・ユニバースでは単独映画化が難しそうなキャラクターが並ぶこととなった。ジャンルやストーリーを含めて、コミック原作映画の多様性を示すことにもなりそうなだけに、今後の戦略にも注目したいところだ。

映画『モービウス』の劇場公開時期は不明。キャストや監督など詳細情報を楽しみにしておこう。

Source: http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/spider-man-spinoff-morbius-living-vampire-movie-works-power-rangers-writers-1056702
Eyecatch Image: Photo by Stefan Scheele ( https://www.flickr.com/photos/spscheele/5435748481/ ) / Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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