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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』監督、「強いヒーローほど映画化は難しい」その理由とは

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

映画アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、史上最も多くのアメコミ・ヒーローを自らの手で扱った映画監督といって間違いないだろう。
アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソー、スパイダーマンら人気ヒーローが揃い踏みした同作、そして次回作『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』で、二人は60人以上ものマーベル・キャラクターをスクリーンに登場させるのだ。

そんなルッソ監督は、数々のヒーローを描いてきた経験から、ある法則を導き出したようだ。それは“強いヒーローほど映画化は難しい”というもの。パワフルなキャラクターほどキャッチーでスクリーン映えしそうなものだが、なぜなのか。米Business Insiderのインタビューでは、二人の考える理由が語られている。

ヒーローの脆さがキャラクターを面白くする

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、悪役であるサノスを中心に、大勢のヒーローが関わり合いながら物語を引っ張っていく。これまで単独映画で深く掘り下げられてきた人物もいれば、そうでない人物もいる。複雑な群像劇を生み出すにあたって、もちろんルッソ監督は脚本作業に深く携わった。

アンソニー監督は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの3作品を通して、「強いキャラクターであるほど、物語の中で扱うのが難しくなる」という傾向を指摘している。

「僕たちはストーリーテラーとして、登場人物を掘り下げていく時に、いつもキャラクターの脆い部分を探すことにしているんです。その部分が人物を面白くしていくからですよ。一見すると強さが面白いところになるんですけど、強くないところを発見すると、キャラクターがさらに深まっていく。大体の場合、強力なキャラクターであるほど扱いにくいんですよね。」

この発言に対して、インタビュアーは「たとえばスーパーマンとか…」とDCコミックスの最強ヒーローを挙げてみせた。もちろん“ルッソ流”の方法ではあるが、二人にとってスーパーマンを映画化するハードルは高いらしい。アンソニー監督は「まさにそうですね」、ジョー監督は「すごく難しいキャラクターだと思います」と答えたのだ。

「(強いキャラクターには)脆さを与えるために、感情面に欠点や弱点を見つけなければいけないんです。」

こうした登場人物の造形は、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)を皮切りにルッソ監督が手がけてきたマーベル映画を参照すれば明らかだろう。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、ヒーローのみならず、史上最強・最悪のヴィランであるサノスにすら脆さがあったではないか。

ところでマーベル・シネマティック・ユニバースには、スーパーマンにも劣らない“史上最強のヒーロー”がまもなく登場する。ブリー・ラーソン演じるキャプテン・マーベルの強さは、先日公開された『キャプテン・マーベル』(2019年3月15日公開)の米国版新予告編を見れば一目瞭然だろう。

実はルッソ監督は、『キャプテン・マーベル』のアンナ・ボーデン&ライアン・フレック監督に先がけて、『アベンジャーズ/エンドゲーム』にキャプテン・マーベルを登場させ、ブリー・ラーソンとの撮影に臨んでいる。映画に登場するキャラクターにはすべて必然性を見出すというルッソ監督は、キャプテン・マーベルにいかなる必然性と脆さを発見したのだろうか。

その答えは、2019年4月26日(金)公開の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』で明らかになる。

『アベンジャーズ/エンドゲーム(原題)』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers4.html

Source: Business Insider

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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