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アンディ・サーキス版ジャングル・ブック『モーグリ: ジャングルの伝説』Netflixで12月7日配信 ─ 米国・英国では劇場公開も

モーグリ: ジャングルの伝説

ラドヤード・キップリングの文学作品『ジャングル・ブック』を俳優アンディ・サーキスが監督として映画化した『モーグリ: ジャングルの伝説』がNetflixにて2018年12月7日(金)に全世界独占配信となる。これに先がけて、米国・英国の映画館では、2018年11月29日(木)より一部の映画館で劇場公開されることも決定している。

本作はワーナー・ブラザース製作のもと、当初は2018年10月5日に米国公開される予定となっていた。しかし、その後Netflixが配給権を取得したことで、一時は“2019年の配信開始、劇場公開は見送られる”と伝えられていた。このたび配信日時の繰り上げが行われたほか、ここ最近のNetflixの方針にしたがって、作品の劇場公開も実現する運びとなっている。

『ジャングル・ブック』の映画化といえば、ジョン・ファヴロー監督が手がけたディズニーによる同名の実写映画版(2016)が記憶に新しい。しかし、このたびアンディ・サーキスが挑んだ『モーグリ: ジャングルの伝説』では、原作小説をふまえて“最もダークなアプローチ”で映画化が試みられている。

モーグリ: ジャングルの伝説

アンディは映画全体を「よそ者が自分のアイデンティティを見つける」物語として捉え、インドの階級社会や植民地化を主題として扱っているという。その背景には、原作者のラトヤード・キップリングがインドからイングランドへ移住したこと、そこで攻撃やいじめの対象となったことが小説に反映されているという考えがある。アンディは「彼の物語や詩には人種差別の要素が入っているし、当時の政治的な状況が反映されている」と述べているのだ。

主人公モーグリを演じるのは『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)のローハン・チャンド。そのほか、モーションキャプチャーによって豪華キャストが動物たちを演じている。監督のアンディ・サーキスがクマのバルー役を演じるほか、クリスチャン・ベールが黒ヒョウのバギーラ役、ベネディクト・カンバーバッチが悪役のトラであるシア・カーン、 ケイト・ブランシェットがヘビのカー役で登場するほか、英国の人気俳優が多数顔をそろえた。

いまや映画監督としても高く評価され、モーションキャプチャーの名手としてハリウッド随一の実力を有するアンディ・サーキスは、『ジャングル・ブック』という歴史に残る文学作品と豪華キャストをいかに料理したのか。自宅で観るにはもったいないほどの一本がまもなく登場する。

Netflixオリジナル映画『モーグリ: ジャングルの伝説』は2018年12月7日(金)全世界独占配信
配信ページ:https://www.netflix.com/title/80993105

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。