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「ワンダヴィジョン」から『スパイダーマン』『ドクター・ストレンジ』続編へ、物語のリレーが開幕 ─ 監督3人の共同作業が明らかに

ワンダヴィジョン
© 2020 Disney and its related entities

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は、映画『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)や『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』に繋がる物語。「ワンダヴィジョン」のマット・シャクマン監督は、『スパイダーマン』シリーズのジョン・ワッツ監督、『ドクター・ストレンジ』続編のサム・ライミ監督との共同作業に臨んでいたことを明かした。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降の物語となる「ワンダヴィジョン」は、MCUのフェイズ4の幕開けとして、新たな物語の皮切りを担う。シャクマン監督は、互いの作品についてワッツ&ライミと話し合ったことを認め、MCUについて「まるでリレーのように、チームからチームへとバトンを渡していく感覚。バトンの受け渡しはうまく、完璧にやりたい」と米Comicbook.comにて語った。

「(監督同士の)話し合いは最高でした。私たちはみんな、互いに繋がったユニバースの一部。今までマーベルで仕事をしてきた方々、今まさに仕事をしている方々のことを心から尊敬します。繋がるのは映画だけでなく、ほかのドラマも同じ。たとえ直接的に繋がらなくても、互いが隣り合わせで働いているわけです。”どんなことをやってるんだろう?”と思えるのはすごくエキサイティングで、素晴らしい場所だと思います。」

マーベルは『ドクター・ストレンジ』続編が「ワンダヴィジョン」と『スパイダーマン』第3作に直結することを明かしており、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)は「ワンダヴィジョン」と『ドクター・ストレンジ』続編の両方に登場。オルセンは「『ワンダヴィジョン』は『ドクター・ストレンジ』続編へと自然に繋がります。テレビが映画に結びついて、より面白い物語が展開します」話している。その後、『スパイダーマン』第3作にはドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が登場する。これらの3作品は、まさしく3人の出演者による物語のリレーなのだ。

すべての仕掛け人であるマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、「最大のヒントは『ドクター・ストレンジ』続編のタイトル。“マルチバース・オブ・マッドネス”が私たちをどこに導くのか、どう描かれるのか」と語っている。『スパイダーマン』第3作には『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)エレクトロ役のジェイミー・フォックス、『スパイダーマン2』(2004)ドクター・オクトパス役のアルフレッド・モリーナが出演することから“マルチバース説”もささやかれているが、真相は劇場公開までわからないのが基本。なにせ、前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の例もあるではないか。

ともあれ、まずは「ワンダヴィジョン」から怒涛のリレーがスタートする。シャクマン監督は「優れた映画やドラマには、結末で驚けること、そこに必然性があることが必要。そうでなければ、うまく物語を紡げたことにならないと思うんです」と語り、「ワンダヴィジョン」ではまさにそんな結末を目指したと自信をにじませる。「最後には“わっ!”と思えて、“あぁ……”と納得するものに」という言葉の真意やいかに。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は2021年1月15日(金)日米同時配信。

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Sources: Comicbook.com, Good Morning America

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。