『僕のヒーローアカデミア』ハリウッド実写映画化、『アーガイル』脚本家が決定

日本の大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』のハリウッド実写映画版に、『ワンダーウーマン』(2017)『アーガイル』(2024)のジェイソン・フュークスが脚本家として参加することがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
堀越耕平による原作『僕のヒーローアカデミア』は、世界人口の約8割が“個性”(超常能力)をもつ超人社会を舞台に、“無個性”だったデクこと緑谷出久が「最高のヒーロー」を目指す物語。2014年~2024年まで週刊少年ジャンプで連載され、単行本(全42巻)は世界累計発行部数1億部突破をする大ヒットを記録。テレビアニメや劇場版、ゲーム化など、幅広いメディア展開でも世界的な人気を誇る。
実写映画を手がけるのは、実写版「ONE PIECE」(2023-)を成功させたNetflixと、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズを含む「モンスター・ヴァース」や『名探偵ピカチュウ』(2019)などのレジェンダリー・ピクチャーズ。監督は『GANTZ』や『キングダム』シリーズなどの漫画実写化で知られる佐藤信介が務める。
このたび脚本家に就任したフュークスは、ガル・ガドット主演のDC映画『ワンダーウーマン』の原案を手がけ、スーパーヒーロー作品に精通。また『IT/イット』前日譚シリーズ「IT:ウェルカム・トゥ・デリー(原題)」では共同クリエイター・共同ショーランナー・製作総指揮を兼任し、俳優としての顔も持つなど幅広いキャリアを築いている。
原作『ヒロアカ』は、憧れの職業として確立した“ヒーロー”と、“個性”を悪用する“ヴィラン”の対立を通して、勧善懲悪にとどまらない濃厚な世界観を構築。ヒーローの名門・雄英高校の生徒たちの絆や成長、ヒーローと弟子の関係、それぞれの“個性”を生かした迫力のアクションなど、多面的な魅力で人気を集めてきた。数々の大作に携わってきたフュークスが、この実写版でどのように“プルス・ウルトラ”してくれるのか期待が高まる。
なお、本企画は2018年に初めて報じられ、2023年12月時点で脚本作業が「活発に」進行中と伝えられていた。当時脚本家として発表されていたジョビー・ハロルドは、作業について「楽しいですよ。興奮しています」と述べ、内容については伏せながらも「自分の人生において重要な作品。本当に楽しいし、最高の機会をもらっています」とコメントしていた。
実写版の海外配給権はNetflixが獲得したが、日本では東宝の配給により劇場公開される予定。さらなる続報に注目したい。
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Source:The Hollywood Reporter