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『第9地区』ニール・ブロムカンプ、ゲーム開発に本格参入 ─「監督としてのスキルを、ゲームの美学にもたらす」

ニール・ブロムカンプ
Photo by Natasha Baucas https://www.flickr.com/photos/sdnatasha/3767289959/ | Remixed by THE RIVER

アカデミー賞をはじめ世界中の映画賞で候補入り・受賞を果たした『第9地区』(2009)をはじめ、『エリジウム』(2013)『チャッピー』(2015)などで知られる映画監督、ニール・ブロムカンプ。作品を発表するたびに、その革新的な題材と物語展開で観客の度肝を抜いてきた鬼才監督が、ゲーム業界に本格的に参入することがわかった。

IGNの取材に登場したブロムカンプによると、Gunzilla Gamesのチーフビジョナリーオフィサーとして、マルチプレイヤーシューターゲームの開発に参加中とのこと。Gunzilla Gamesは2020年に、UbisoftやEAなどのゲーム・スタジオ出身の開発者によって設立された注目の開発会社だ。

このたび用意されたチーフビジョナリーオフィサーというポジションは、Gunzilla Gamesが監督のために特別に設けた役職とのことで、ブロムカンプはゲームのデザインから、オーディオやストーリーテリングなど多岐にわたり携わっているという。そんなブロムカンプは、「僕がこれまでに手がけた映画で培ってきた監督としてのスキルを、ゲームの美学にもたらします」と意気込みを語っている。これまで、近未来の世界を舞台に革新的な表現で世界中の観客を魅了してきたブロムカンプ。未だかつて見たことのない映像表現と、監督ならではの社会問題に切り込むような物語に期待したいところだ。

ブロムカンプは過去に、ゲーム『Anthem』の短編映画の監督を務めたことはあるが、開発に直接関与するのは今回が初めてのことだ。そんなはじめてのゲーム開発と映画製作の違いについては、「クリエイティブ・チームを導く一点として行動するのではなく、チームの中にしっかりと溶け込む必要がある」と話している。

またブロムカンプはゲーム業界への参入について、「ゲームは20世紀の映画のようになるでしょう。エンターテインメントの主流になるはずで、僕もそこに参入したいと思っています」と説明。「長い間、ゲーム開発に身を置きたいと思っていました。ですから、もしもこのゲームが成功し、すべてが上手くいけば、Gunzillaに長く留まることになるでしょう」。どうやら映画監督よりも、ゲーム開発者として今後は積極的に活動していきたいようだ。

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Source:IGN

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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