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Netflix、友人同士のパスワード共有を取り締まり

Netflix

Netflixは、アカウントのパスワードを他人と共有しているユーザーを制限するテストを始めたようだ。

海外のユーザーがTwitterで、ログイン制限のメッセージと遭遇した写真を共有している。画像では、「このアカウントのオーナーと同居していない場合は、鑑賞を続けるにはご自身のアカウントが必要です(If you don’t live with the owner of this account, you need your own account to keep watching)」「これはあなたのアカウントですか?認証コードをお送りします(Is this your account? We’ll send you a verification code)」とのメッセージが表示されている。

Netflixのスポークスマンは、「このテストは、皆さんがNetflixのアカウント利用者がその権限を持っているかを確認するためのものです」と米The Streamableに伝えている。現時点ではTVデバイス向けのみに実施されているとのことだ。報告されている画面では、利用者がアカウントのオーナーと同居しているかどうかがポイントとされているが、同一のIPアドレスが必要とされているかは定かではないという。

Netflixの利用規約では、「Netflixサービスおよび当該サービスを通じて視聴されるコンテンツは、お客様の個人的な非商業的用途に限るものとし、お客様のご家庭以外の方と共有することはできません」と定められている(第4条第2項、2021年1月1日更新版)。

Netflixはこれまで、家庭内のアカウント共有に対しては寛大な態度を示していた。「ソファで一緒にNetflixを楽しんでもられば有り難いから、2人でも10人でも構いません」と、CEOのリード・ヘイスティングスは話していたことがある。ところが事実上は家族以外とのアカウント共有も可能になっていたことから、この度の制限を一部のユーザーに試験導入したと見られる。調査によれば、Netflixのユーザーのうち33%は、1人以上とパスワードを共有していると伝えられている。

「今回の取り締まりは、単なるパスワードの共有にとどまらず、様々な影響を及ぼす可能性がある」と、米Deadlineは考察している。「アカウント認証のテストとして考えれば、セキュリティや不正防止策として導入されることもあるだろう。Netflixといえば、世界中の2億人以上の加入者を対象に、製品の機能やマネタイズツールなど、年間数百ものABテストを実施することで知られている」。

なお本国版のDisney+(ディズニープラス)では、サービス開始当初よりパスワードの共有を防ぐ機能を実装していた。同サービスの全世界会員数は1億人を突破し、2024年までに2億3,000万~6,000万人まで増加する見込みを発表している。Netflixの全世界会員数は2億400万人(2021年1月発表)。

Source:The Streamable,Deadline,Magid

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THE RIVER編集部THE RIVER

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