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X-MEN『ニュー・ミュータンツ』脚本家、公開延期の連続も「良かった」 ─ 独自の見解、その理由とは

ニュー・ミュータンツ
20th Century Fox/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

20世紀フォックス(現・20世紀スタジオ)による最後の『X-MEN』映画、『ニュー・ミュータンツ(原題:The New Mutants)』で共同脚本を務めたノーテ・リーは、度重なる公開延期をポジティブに捉えているようだ。英Empireとのインタビューにて理由を語った。

本作は当初、2018年4月13日に米国公開とされていたが、諸事情により3度の公開延期を経て、いよいよ2020年4月3日に米国公開を予定していた。しかし米ウォルト・ディズニー・カンパニーは、新型コロナウイルスの影響を受けて、公開約3週間前の3月12日、4度目の公開延期を発表。現在、今後の予測はつかず、新たな公開日の目処は立っていない状況だ。

製作陣や出演者のみならず、公開を心待ちにしていたファンが悲嘆に暮れる中ではあるが、脚本を務めたリーは、度重なる公開延期について楽観的な考えを明かしている。

「おかしなことですが、公開延期は私たちにとって良いことだと思います。昨年(2019年)は、最も壮大かつ大規模なスーパーヒーロー映画(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)を観たんです。それよりも上を行くことは出来ないですよね。」

リーの言う通り、マーベル・スタジオは、2019年、マーベル・シネマティック・ユニバースの集大成となった作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』を公開。同作の全世界興行収入は、『アバター』(2009)を抜いて歴代1位を記録した。近年発表されたマーベル作品の中では、間違いなく最大の関心を集めたと言えるだろう。

そんな中、リーは本作が2020年に公開されることについて、「よりキャラクターの人間性に迫った、(精神病棟という)閉ざされた場所での恐怖が描かれるスーパーヒーロー映画にとっては完璧なタイミング」だと語っている。続けて「それでも、私たちには多くの“初”があるんですよ。マーベル初のホラー、初の同性愛を扱った作品など。(公開は)遅れていますが、それでも皆さんを圧倒しますよ」と本作の魅力をたっぷりと伝えており、公開を楽しみにしているようだ。

ところで、このインタビューは、4度目の公開延期が発表される以前に行われたものである。再度の延期を知った時のリーの心情を察すると……1日でも早く、本作の公開日が再び決定されることを祈るばかりだ。

▼『ニュー・ミュータンツ』の記事

    Sources: Empire May 2020, Digital Spy

    Writer

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    SawadyYOSHINORI SAWADA

    THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。