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THE RIVERニュースレター 5月26日号 ─ 注目トピックをまとめてご紹介

THE RIVERのニュースレターです。日々のニュースや話題から注目のトピックを厳選して紹介・解説します。面白い最新情報や、タメになる話まで。THE RIVER運営代表の中谷が担当。

今日5月26日は『65/シックスティ・ファイブ』と『クリード 過去の逆襲』が公開です。いずれも大スクリーンで堪能したいアクションシーンが見どころ。アダム・ドライバーとマイケル・B・ジョーダンにもインタビュー取材していますので、観る前にも観た後にもぜひお楽しみくださいね。

きょうの話題

  • 『モータルコンバット2』ゴールドコーストで撮影へ
  • ホアキン・フェニックス新作、ストの影響で製作中断
  • 『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』中国での興収は
  • スパイダーマン・ノワール 実写ドラマ進行中

『モータルコンバット2』ゴールドコーストで撮影へ

『モータルコンバット2』の続編に向け、撮影の準備が進んでいる。前作同様オーストラリアでのロケを予定している本作だが、今作では撮影地を南オーストラリア州アデレードからクイーンズランド州ゴールドコーストへ変更するとの知らせがあった。

既報によると撮影期間は6〜9月。スコーピオン役を熱演した真田広之も6月から新作映画の撮影に参加すると伝えられており、これが『モータルコンバット2』ではないかと目されている。

ゴールドコーストといえば美しいビーチと都市が広がる、同国最大の観光保養地。州の行政が誘致に励んで撮影地に選ばれたようだ。同州首相は、これで地元に少なくとも560の雇用を生み出せると、経済効果を喜ぶコメントを出している。のびのびとした環境で思い切り撮影していただきたいところだ。

ホアキン・フェニックス新作、ストの影響で製作中断

全米脚本家組合のストライキの影響で、『ジョーカー』で知られるホアキン・フェニックスと、パートナーのルーニー・マーラが共演する『The Island(原題)』は5月開始を予定していたスペインでの撮影を断念した。フェニックスとマーラは帰国を余儀なくされ、製作再開の目処は立っていないという。

映画の保険会社は現在、ストの影響で新規保険加入を停止しているそうだ。『The Island』の製作中断は、小規模な映画が立ち消えになる可能性を実証する例となった。製作上のリスクは急上昇している。かねてよりストの影響で新規プロジェクトの発表を差し控える傾向は続いており、今後しばらくは洋画関連のニュースが少ない日々が続くことになる。

中断が伝えられたフェニックスの新作『The Island(原題)』は、『イーダ』(2013)『COLD WAR あの歌、2つの心』(2018)で映画祭での評判を呼んだパヴェウ・パヴリコフスキ監督の新作。文明に背を向け、人里離れた島に住み始めたアメリカ人夫婦と、その島を乗っ取り、ラグジュアリーホテルの建設をもくろむヨーロッパの伯爵夫人たちを描くものと伝えられている。

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』中国での興収は

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が世界公開となった。特に重視されるのは中国市場。『ワイスピ』シリーズは中国との相性がすこぶる良く、海外興収のだいたい3〜4割程度を一国で稼ぎ上げる。

さて結果はどうだったか。同国では5月17日に先行公開されると、5日間で7,740万ドルを記録。これは中国市場において今年のハリウッド映画市場最大の数値となった。ただし、2022年12月の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の同数値にはわずかに及ばず。

『アバター:WoW』の中国での最終的な興収は2億4,600万ドルだった。シリーズ前作『ジェットブレイク』の中国興収も2億1,700万ドルだったので、今作もおよそ2億〜2億5,000万ドルの間で着地するのではないか。

ちなみにアメリカでのオープニング興収は6,700万ドルで、これは前作から約5%ダウン。最終的には、 おそらく『ジェットブレイク』と同程度かやや微減の世界興収となりそうだ。性質上、後編の出方を占うようなところもあるので、できるだけ伸びてほしいところだが……。

スパイダーマン・ノワール 実写ドラマ進行中

『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場したモノクロのシブいアイツ、スパイダーマン・ノワールの実写ドラマ版は無事に進んでいるようだ。製作のフィル・ロードは「今も進行中です」と認めつつ、全米脚本家組合のストライキで停止状態にあるとのこと。スト解消次第、再開するつもりだという。

アニメ版で本国声優を務めたニコラス・ケイジはもう同役を再演しない旨を明かしているが、ロードは「どんな可能性だってある」と答えている。実写版ということで、演者はマスクの下の素顔を見せることもあるだろう。もしもケイジが演じれば、『ゴーストライダー』シリーズぶりのマーベル実写作品復帰となる。

ちなみに製作はソニー・ピクチャーズ・テレビジョンとAmazonで、他にも「シルク:スパイダー・ソサエティ」というドラマが準備中。この2社といえば「ザ・ボーイズ」の評判も作っているので、ファンの期待を裏切らない革新的なドラマに期待できそう。

情報参考:Variety,Deadline,Variety,Collider

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。