ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジ演じる新作映画、ニコラス・ケイジは「絶対観ない」─ ニコラス・ケイジがその理由を語る

映画界を代表する名優のニコラス・ケイジは、ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる新作映画『The Unbearable Weight of Massive Talent(原題)』を観ることはないようだ。
まずは、ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる映画の詳細について簡単に紹介したい。ニコラス・ケイジが演じるのは、10代の娘との関係にも悩まされており、クエンティン・タランティーノ監督の新作への出演を渇望する落ち目の俳優という設定のニコラス・ケイジ。そんなニコラス・ケイジは、ニコラス・ケイジのファンだというメキシコ人億万長者の誕生日会に登場する仕事をしぶしぶ引き受けることになった。しかし、そのニコラス・ケイジ・ファンの正体は悪名高い麻薬王だったのだ。ニコラス・ケイジは誘拐された妻と娘を救い出すために、ニコラス・ケイジがかつて演じてきた役を再演することになる。
ニコラス・ケイジの代表作、『リービング・ラスベガス』(1995)『フェイス/オフ』(1997)『60セカンズ』(2000)などからの“ニコラス・ケイジネタ”も見られると伝えられている本作だが、ニコラス・ケイジは「あの映画を観ることは絶対にありません」と話している。自身を描く作品で主演だけでなく、製作にも参加しているニコラス・ケイジ。一体、ニコラス・ケイジはなぜ本作を観ないのだろうか?
米Colliderのインタビューにてニコラス・ケイジは、『The Unbearable Weight of Massive Talent』のニコラス・ケイジは本当のニコラス・ケイジではないと説明している。
「良い映画だと聞いています。マネージャーでプロデューサーでもあるマイク・ニーロンは、この映画を観てとても喜んでいましたよ。観客の反応も良かったようで。ただ、映画館に行って、トム・ゴーミガン監督が描いた、極度の神経質で不安に駆られた状態の自分を観るのは、僕にとってはあまりにもぶっ飛んだことなんですよ。[中略]“トム、これは本当の僕ではない。本当は静かで思慮深いんだ。こんなにも神経質で緊張しやすく、不安に苛まれるような男ではない”と伝えました。それでも彼は、“神経質なケイジこそが、ベストなケイジだよ”と答えてきたので、“わかった、それならそうしよう。君が望むことをやるよ”と返しましたよ。」
どうやらニコラス・ケイジがニコラス・ケイジ演じる映画を観ないのは、ニコラス・ケイジの本来の姿とはかけ離れているからのようだ。そんなニコラス・ケイジは最後にも「僕は観ません」とあらためて誓っているが、インタビュアーに対して「ただ、みんなには楽しんでもらいたいと思っていますよ」と伝えている。そんなニコラス・ケイジによるニコラス・ケイジ映画『The Unbearable Weight of Massive Talent(原題)』は、2022年4月22日に米国公開予定だ。
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