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【ジュラシック・ワールド2】唯一の恐竜オタク職員、ロウリー不在が意味すること

幼少期は化石掘りをして過ごしていました、自他ともに認める恐竜オタクのアナイスです。

さて、続々と情報が解禁されてきている『ジュラシックワールド』の続編、『ジュラシック・ワールド2(仮)』。

2015年に『ジュラシック・ワールド』が公開され、夏休み映画として大ヒット、現在もあらゆるネット映像配信媒体で配信されているほどの人気です。長距離バスやラブホテルの映画チャンネルでも、常にラインナップに入っていることがそれを証明しているでしょう。

しかも、ユニバーサルピクチャーズは先日、続編である『ジュラシック・ワールド2(仮)』の製作決定も発表し、20172月からハワイで撮影が始まるということ。楽しみで仕方ないですね。(そのタイミングにハワイに行こうか本気で悩んでいるのですが、ハワイでの撮影はごく一部なのだそう。ちぇっ) 

それに伴って続編に関する主な情報としては既に

  • トリロジー作品になる
  • 前作でメイン出演したクリス・プラット(ホットなヴェロキラプトル使いのオーウェン)、ブライス・ダラス・ハワード(ピンヒールで恐竜から逃げる女クレア)が続役

などがありますが、新たにキャストに関する新しい情報が!

オペレーター職員ロウリーが今作では出てこない!

皆さん、ロウリーを覚えていますか?

パークのオペレーター室で働いていた、ジュラシック・パークTシャツを着ていたこの男です。

jake-johnson-as-lowery-the-parks-s-tech-savvy
http://www.melty.com/jurassic-world-spoiler-photos-galerie-2020-2291.html

このロウリー役である俳優ジェイク・ジョンソンが自身のTwitter1028日に

「僕が聞いたところによると、ロウリーはJW2(ジュラシック・ワールド2)には出ないらしいね」

と発言! 

端役といえば端役なのかもしれませんが、ロウリーは実は前作『ジュラシック・ワールド』に欠かせない存在でした。

『ジュラシック・ワールド2』にロウリーがいない事が意味すること

ロウリーがどういう男か改めて説明させてください。彼はeBayで購入したジュラシック・パークのTシャツを16千円はたいて買った男です。

彼のデスクの上には、あらゆる種類の恐竜のフィギュアがびっしりと飾ってあり、ペプシを飲んでる。ザ・オタク

以前からずっと恐竜が大好きだった彼は、新卒でマスラニ社に就職し、念願の『ジュラシック・ワールド』のパーク内オペレーターとして働くことができた。

つまり、彼は我々の代表であり、我々の夢、希望なのです。

私を含め、世界中のジュラシック・パークを愛してやまない、恐竜オタクたちにとって、彼はまさに「そんな自分が実際にジュラシック・パーク(ワールド)で働けた時の姿」なのです。

しかも、彼はただのオタッキーな端役ではありません。

職員全員が避難することになり、淡い想いを抱き続けていた同僚の女の子にも告白するもフラレてしまう。にも関わらず、『誰かが裏で、支えなきゃ』と一人オペレータールームに残り、オーウェンや(自分を散々コケにしていた)クレアたちをサポートしました。

彼がいなければ!T-レックスのゲートをオープンさせることはできなかったのです!(このシーンのかっこよさは鳥肌もの)

前作で登場した大人たちの中で恐竜、そしてジュラシック・パークを特別本気で愛する男でした。オーウェンだって、恐竜監視員であり、ヴェロキラプトルの調教師として彼らを兵器化する事に猛反対していた立場の人間です。いや、本当に、彼は全3部作を通しても唯一ラプトルと信頼を築けた人間なのですから、素晴らしいです。

しかし、彼は元々海軍の軍人であり恐竜オタクとして育ってきたわけではありません。恐らく、恐竜について語らせればロウリーの方が馬鹿みたいに饒舌になるはず。

そんな男が次作には出演しない!!従来の『ジュラシック・パーク』シリーズのファンからはとても好感が持てたキャラクターであったため、今回のこの発表を、とても残念がる声が後を断ちません。

 

次作の作風は、よりサスペンス色や風刺色が強くなり、怖く、シリアスでダークなものになると、脚本を担当する前作の監督、コリン・トレボロウは話しています。

現代の動物実験や生物兵器問題といった、ヒューマン・ライツならぬ、アニマル・ライツを問う作品になる中で、ロウリーという恐竜(動物)のことを本当に愛し、彼らの事を考える立場の人間が消えることは、一層次作が暗く、恐竜にとって酷な内容になってしまう事を表しているよう。

むしろ、そういったテーマにはロウリーのような人が一層必要とされるはずなのではないでしょうか?

オーウェンがそのオタク的情熱をも受け継ぐように、次作でより一層恐竜側の人間として活躍してくれる事を切に願うばかりです。

まるで『ハリーポッター』シリーズが、最初は魔法や不思議な生き物などキャッキャしていて楽しかったのが、どんどんストーリーが進むに連れて重くダークな雰囲気になっていったかのように、同じ道を『ジュラシック』シリーズも辿るのでしょうか。

全てが終わるのを見届けて、パソコンの上に飾ってあるフィギュアのコレクションの中から、一つだけ、アパトサウルスだけを愛おしそうに手にとり、静かにオペレーター室の明かりを消した彼の勇士を、JW2では叶わなくともJW3で戻ってくる事を期待してしまう私なのでした。

Writer

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ANAIS

ライター/編集者/Ellegirlオフィシャルキュレーター、たまにモデル。ヌーヴェルヴァーグと恐竜をこよなく愛するナード系ハーフです。

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