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ノーラン監督は『ザ・バットマン』を観たのか? ─ ノーコメントの姿勢とアメコミ映画復帰の可能性

クリストファー・ノーラン
HellaCinema https://commons.wikimedia.org/wiki/File:DunkirkFilmGearPatrolLeadFull.jpg

不朽の名作ヒーロー映画に数えられる『ダークナイト』トリロジーを手がけたクリストファー・ノーラン監督が、マット・リーヴス監督作『THE BATMAN-ザ・バットマン-』を鑑賞したか否かという質問に対し、ノーコメントを貫いた。そこには、インターネット全盛である現代を意識したノーランなりの意図があった。

Varietyのロングインタビューに登場したノーランは『バットマン』関連の話題になり、『THE BATMAN』の感想を求められると発言を控えたという。その理由について、「もし私がコミックブック映画について何か話してしまえば、それが記事で一番の注目を集めてしまいますから」と語っている。

これは、自身の発言の影響力を理解した上でのことだという。数々の名作を生み出してきたノーランは今や映画界の最重要人物のひとりで、その発言はことあるごとにメディアで取り沙汰されてきた。取材を担当したブレント・ラング記者は、「彼は、自身の発言がソーシャルメディアや見栄えの良いオンライン上でいかに歪曲されてしまうかを痛烈に意識しており、特定の話題についてはきわめて慎重なアプローチを取る方だ」と記している。

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自身のキャリアについてはオープンな姿勢だ。直近では『オッペンハイマー』を手がけ、「バーベンハイマー」現象に見られる大ヒットを記録。自身初の世界累計興行収入1億ドルの大台も間近に迫っている。ノーランは映画の成功について、「目新しさに対する観客の欲望は否定できませんよね」と謙虚な姿勢で語った。

次回作はまだ決まっていないという。「リメイクや、コミックブックと小説の映画化も行いました。オリジナルの脚本も書きました」とキャリアを振り返るノーランは、今後の監督作について「何に対してもオープン」とのこと。一方、譲れない条件もある。

「監督、脚本家として、何をするにしてもそれが完全に自分のものでなければいけないと感じます。自分にとってのオリジナルを作らなければいけない。最初の種となるアイデアは別のところから降りてくるかもしれませんが、キーボードで自分の指を使わなければいけないですし、自分の目から生み出さなければいけません。」

Source: Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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