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ノーランがドウェイン・ジョンソン『The Smashing Machine』大絶賛 ─ 「これ以上の演技はない」「時が経てば理解される」

Christopher Nolan Richard Goldschmidt, CC BY 3.0 , via Wikimedia Commons

ハリウッドで最も稼ぐ俳優と呼ばれるドウェイン・ジョンソン主演のA24映画『The Smashing Machine(原題)』が、本国ボックスオフィスにおいて予想外の低調に見舞われている。公開2週目の週末を終えた現在、国内累計興収はわずか1,000万ドルほどにとどまっているのだ。

『ワイルド・スピード』『ジュマンジ』シリーズなど大作に立て続けに出演し、Instagramでは日本の総人口の3倍にも及ぶ3.9億人ものフォロワーを持つ“ロック様”の主演作としてはあまりにも意外な結果。さすがの本人も、「ストーリーテリングの世界において、興行収入成績は自分でコントロールできない。しかし、自分のパフォーマンスや、自分自身を役の中に没入させ、別の世界へ行くような姿勢はコントロールできる」と書き込んだほどだった。

ジョンソンが伝説のレスラー、マーク・ケアーを熱演した本作は批評家からの評価も高く、トロント国際映画祭では上映後にスタンディングオベーションも巻き起こった。しかし、米公開初週末の時点で興収は600万ドルにも届かず、2週目の時点で217万ドルと早すぎるフェードアウトになりつつある。「映画は良かったと思うし、期待値も高かった」が「思ったようにならなかった」「あまりにも低調だった」と、米ヴァージニア州の劇場オーナー、マーク・オメーラはVarietyに述べている。

不遇となったこの意欲作を、現代巨匠クリストファー・ノーランは手厚く讃えている。ジョンソンの熱演を「信じられないような演技だった」と述べ、「これ以上の演技は、今年、いや、ほとんどの年で見られないだろう」と絶賛したのだ。さらにノーランは「本当に驚くべき革命的な作品で、時が経つにつれて理解されるようになる」とまで予言した。

『The Smashing Machine(原題)』劇中では、日本も主な舞台となるようだ。ハピネットファントム・スタジオ配給で日本公開も予定されている模様。日本ではまた違った盛り上がりに期待したい。

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Source:The Director’s Cut, Variety

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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