『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』イギリスでの累計興収が『アベンジャーズ/エンドゲーム』を超える見込み

『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のイギリスにおける興行収入額が、2019年最大のヒット作『アベンジャーズ/エンドゲーム』を上回る見込みであることがわかった。
2021年11月1日(米国時間)、米The Hollywood Reporterは『ノー・タイム・トゥ・ダイ』のイギリスにおける累計興収額が『エンドゲーム』に迫る勢いであることを伝えていた。同時点で、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は1億1,730万ドルを記録しており、1億2,110万ドルの『エンドゲーム』までその差はわずか380万ドルだった。
続報を伝えた米Colliderの最新情報によれば、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が予測通り『エンドゲーム』を上回る見込みであるとのこと。本国イギリスにおいて累計興収歴代5位となることを確実視している。なお、同記録のトップにあるのは、2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。その後を『007 スカイフォール』(2012)、『007 スペクター』(2015)、『アバター』(2009)が続いている。
イギリス発祥の『007』シリーズということもあり、このたびの記録はさほど驚くべきことではない。一方で特筆すべきは、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の健闘により、コロナ禍における映画業界復活に大きな希望が見出されているということ。2019年に公開された『エンドゲーム』の記録を越える勢いであるということは、少なくともイギリスの映画館業界はコロナ禍前の活気を取り戻しつつあるということだろう。
また、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の大きな後押しもあり、イギリスとアイルランドにおける映画の週末興収が5週連続で1,500万ポンド(約2,049万ドル)を記録したという。イギリス国内の映画配給会社を支援する協会FDAは公式Twitterで「これは2018年末以来の記録です」と喜びを示した。「シネマが本当に復活しました。これ以上の嬉しいことはございません」。
For five consecutive weekends the UK & Ireland box office has topped £15m.
The last time that happened was at the end of 2018.
Cinema is truly back, and we couldn’t be happier about it!
— Film Distributors’ Association (@FDA_UK) November 2, 2021
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