【ネタバレ】『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』パロマが言ったあのセリフ、アナ・デ・アルマスの口癖から生まれていた

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、アナ・デ・アルマス演じるパロマがとある印象的なセリフを放つ。このたびアルマスが語ったところによれば、そのセリフはキャリー・フクナガ監督との会話の中で生まれたものだったという。
この記事には、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のネタバレが含まれています。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でアナ・デ・アルマス演じるパロマが登場するのは、キューバでのシークエンス。犯罪組織スペクターの会合に潜入すべく、ジェームズ・ボンドはCIAの新米スパイ、パロマと手を組むことになった。
緊張気味のパロマだが、その腕前は名スパイのボンドをして唸らせるほど。しかし、パロマはこのように言ってボンドを驚かせる。「私、3週間しかトレーニングしていないの」。
米Varietyでは、アルマス本人がこのセリフについての裏話を明かしてくれた。思えば『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』公開後、アルマスが撮影のために費やした準備期間が3週間だったこと、それがパロマの設定と偶然にも一致していることが話題となっていたが、これは偶然では無かった模様。しっかりと因果が存在していたようで、アルマスはパロマが言ったセリフの成り立ちについてこう語っている。
「私、実際にキャリー(監督)に“私、3週間しかトレーニングしていないんです”と言っていたんですよ。私があまりにたくさん言い続けるものだから、彼はこう伝えてきたんです。“それ、映画でも言っちゃえ”って。」
そもそもパロマは、フクナガ監督がアルマスの為に創造したキャラクター。フクナガ監督は、「これまで彼女が演じたことのないような、ユーモアのあるキャラクターにしようとしました」とパロマについて語っていた。パロマを巡っては、ボンドやマネーペニー、Qといった原作小説に登場するキャラクターとは違い、比較的自由度の高い創造プロセスが取られたようだが、「私、3週間しかトレーニングしていないの」というセリフも、こうしたフクナガ監督の意図により生み出されたものだったのだろう。
ちなみに、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の役作りをタイトにこなしたアルマス、その直前まではマリリン・モンローを演じる伝記映画『Blonde(原題)』の撮影に参加していたのだという。アルマスは「金曜日にクランクアップして、その次の月曜日には『007』の撮影をしていました」と多忙ぶりを明かした。
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Source: Variety