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レオナルド・ディカプリオ主演『One Battle After Another』予告編が米公開 ─ ショーン・ペン&ベニチオ・デル・トロ共演、ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作

https://www.youtube.com/watch?v=hg8AGTyYMBA

レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロが共演する新作映画『One Battle After Another(原題)』の予告編が米国で公開された。

監督・脚本・製作は『リコリス・ピザ』(2021)のポール・トーマス・アンダーソン。かつて手がけた『インヒアレント・ヴァイス』(2014)の原作者トマス・ピンチョンによる名作『ヴァインランド』からインスピレーションを受けた作品だといわれているが、プロットの詳細は明らかになっていない。

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ディカプリオが演じる主人公の名前はボブ・ファーガソン。店先からサングラスを拝借し、公衆電話からどこかに電話をかけると、合言葉を口にする。ところが、うまく通らない。「くそ、覚えてないんだ。合言葉のはもういい」と切り上げ、早口で語りはじめた。「ボブ・ファーガソンです。“フレンチ’75”のメンバーだった。スティーブ・ロックジョーに自宅を襲われて……思い出せないんです……たった一人の子どものために質問の答えを……」。

ファーガソンの言葉とともに、映像では銃を持った若者たちや、ペン演じる軍人(スティーブ・ロックジョーだろうか?)たちが家を訪れる様子、妊婦がライフルを乱射する姿、警察から隠れるように高台の道を走るファーガソンなどが映し出される。

「娘を探しているんです」「それなら時間のあるときにご連絡を」。電話は一方的に切られ、ファーガソンは困惑する。

一方、母親と思しき女性は「あなたは私の娘にふさわしくない」と告げる。「うちの子は革命家の家系。困ってるんでしょう、この子をどうするつもりなの?」。

ファーガソンは、デル・トロ演じる“先生”が運転する車から転がり出る。「“自由”とは何だと思う? 恐れないことだ」。

鮮やかなモンタージュが観るものを惹きつける仕上がりだが、撮影監督はアンダーソン自身と『リコリス・ピザ』のマイケル・バウマンが務めた。音楽はアンダーソンと6度目のタッグとなるジョニー・グリーンウッド。美術監督のフロレンシア・マーティン、編集のアンディ・ジュルゲンセンも『リコリス・ピザ』に続いての登板だ。衣裳デザイナーは数々の映画賞に輝くコリーン・アトウッド。

映像を締めくくるのは、ファーガソンが“先生”に「兄弟が必要なんだ、頼むよ先生、先生、先生……」と頼み込むシーン。“先生”が「勇気を出せ、ボブ」とだけ答えると、ファーガソンは「それだけ? 勇気……」とつぶやき、「ありがとう先生、ありがとう」と繰り返しながら去っていく。「ちくしょう……“革命万歳”!」。

出演者はレオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロのほか、『ヘイト・ユー・ギブ』(2018)のレジーナ・ホール、『 星の王子ニューヨークへ行く2』(2021)のテヤナ・テイラー、「推定無罪」(2024)のチェイス・インフィニティ、そして『リコリス・ピザ』に続いての登板となるアラナ・ハイム。

プロデューサーは『リコリス・ピザ』のサラ・マーフィーと、アンダーソン作品の常連者である故アダム・ソムナー。本作にはアンダーソン作品史上最高額の1億4,000万ドルが投じられたという。

映画『One Battle After Another(原題)』は2025年9月26日に米国公開予定。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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