『トップガン マーヴェリック』オバマ元大統領の「今年の映画」に選出される ─ 『フェイブルマンズ』『エブエブ』も

トム・クルーズ主演、2022年最大のヒット作『トップガン マーヴェリック』が、バラク・オバマ元アメリカ大統領の選ぶ“今年の映画”の一本に選出された。
例年、オバマ元大統領は一年間で心に残った映画・音楽・本を自身のTwitterにて発表する。しかしスタジオ製作の大作映画が選ばれるのは珍しいため、いかに本作が大きなインパクトをもたらしたかを象徴していると言ってもよさそうだ。なお、2021年の『ドライブ・マイ・カー』に続き、濱口竜介監督の『偶然と想像』も選出された。
オバマ元大統領の選んだ「2022年の映画」は以下の通り。
- 『フェイブルマンズ』(スティーブン・スピルバーグ監督)
- 『別れる決心』(パク・チャヌク監督)
- 『The Woman King(原題)』(ジーナ・プリンス=バイスウッド監督)
- 『Aftersun(原題)』(シャーロット・ウェルズ監督)
- 『Emily the Criminal(原題)』(ジョン・パットン・フォード監督)
- 『秘密の森の、その向こう』 (セリーヌ・シアマ監督)
- 『クロティルダの子孫たち ―最後の奴隷船を探して』(マーガレット・ティルダ監督)
- 『あのこと』(オードレイ・ディヴァン監督)
- 『Till(原題)』(シノニエ・チュクウ監督)
- 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督)
- 『トップガン マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)
- 『The Good Boss(英題)』(フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督)
- 『偶然と想像』(濱口竜介監督)
- 『英雄の証明』(アスガー・ファルハディ監督)
- 『砂利道』(パナー・パナヒ監督)
- 『TÁR(原題)』(トッド・フィールド監督)
- 『アフター・ヤン』(コゴナダ監督)
注目したいのは、多くの作品を日本ですぐに観られる/今後観られることだ。『トップガン マーヴェリック』だけでなく、『秘密の森の、その向こう』『あのこと』『英雄の証明』『アフター・ヤン』は2022年に劇場公開されており、『クロティルダの子孫たち』はNetflixにて配信中である(ちなみに同作はオバマの製作会社Higher Groundが手がけているため、本人も「バイアスがかかっている」と記している)。
また2023年に劇場公開が決まっているのは、2月17日公開『別れる決心』、3月3日公開『フェイブルマンズ』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、5月公開『TÁR』の4本。日本未公開の作品についても、特に『The Woman King』『Aftersun』『Till』は賞レースでの活躍が期待される。やや遅れての上陸となるかもしれないが、日本公開(あるいは配信)を期待してもいいだろう。ちなみに『砂利道』は2021年に東京フィルメックスで上映されているため、(現在すぐに国内で鑑賞できる状態にはないが)日本公開歴はある。
さて、あなたの選んだ「2022年の映画」は? THE RIVERでも恒例の「THE RIVER AWARD 2022」を実施しているので、ぜひお気に入りの作品に投票してほしい。
I saw some great movies this year – here are some of my favorites. What did I miss? pic.twitter.com/vsgEmc8cn8
— Barack Obama (@BarackObama) December 23, 2022