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『スター・ウォーズ』オビ=ワン単独ドラマ、ユアン・マクレガーは「アレック・ギネスに近づけたい」 ─ プリクエルとオリジナルの空白埋める

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『スター・ウォーズ』オビ=ワン・ケノービの単独ドラマシリーズ(タイトル未定)では、プリクエル3部作に続いてユアン・マクレガーがオビ=ワン役を再演する。『エピソード3/シスの復讐』(2005)以来15年ぶりとあって、ユアンはオリジナル3部作のアレック・ギネスに演技を近づけたいという意志を明かした。

Men’s Journalのインタビューにて、ユアンは「アレック・ギネスのオビ=ワンがどんなことを考えていたのか、というところにしっかりと近づきたいと思います」と語っている。「僕も年を取ったので、年齢的にも彼(アレック)に近づきました。だから、そういうことが以前よりもやりやすくなるでしょう」。

そもそもユアンは、プリクエル3部作でオビ=ワンを演じた頃から、名優アレック・ギネスの存在を強く意識していたのだそう。米Comicbook.comでは、プリクエルの撮影当時を振り返って「アレックの若い頃を演じることに挑戦できたのが一番うれしかったんです。アレックの仕事や、『スター・ウォーズ』での演技を研究して、彼の若い頃だと思ってもらえるように頑張りました」と語っているのだ。だからこそ、「またオビ=ワンを演じられるのが楽しみ」だとも。

ドラマの舞台となるのは、『エピソード3/シスの復讐』から8年後、『エピソード4/新たなる希望』(1977)から11年前。Men’s Journalにて、ユアンは作品について「何も言えないんです」と前置きしつつ、ドラマでオビ=ワンが経験するであろう出来事を予測している。「(『シスの復讐』で)ジェダイ・オーダーは崩壊しました。[中略]ジェダイたちは虐殺されてしまったんです。その現実にオビ=ワンは向き合うことになるでしょうし、それは乗り越えていくことでもあると思います」。

シリーズは全6話構成で、監督は『スター・ウォーズ』初のドラマ作品「ザ・マンダロリアン(原題:The Mandalorian)」にも参加しているデボラ・チョウが担当。ライアン・ゴズリング主演『ドライヴ』(2011)のホセイン・アミニによる脚本は、すでに全話ぶん完成しているという。長い時間を費やして物語を描くことは、プリクエルからオリジナルの空白を繋ぎながらオビ=ワンの変化を掘り下げるという意味で、スピンオフ映画を作るよりも効果的だろう。

もっともユアンによれば、本作は最初からテレビシリーズになる予定ではなかったという。米ComingSoon.netにて、「話し合いを始めた頃、(ドラマ化は)まったく考えられていなかった」と語られているのだ。やはり、長きに渡って噂され、一時は報道すら流れていたスピンオフ映画の企画は事実だったのだろう。「(ドラマを)今ではすごく楽しみにしています。一本かぎりではなく、数時間かけて物語を描くことは大賛成。とても良い作品になると思います」

『スター・ウォーズ』オビ=ワン・ケノービの単独ドラマ(タイトル未定)は2020年夏に撮影開始。ちなみに、ユアンは本作の撮影に向けて、公開以来初めてプリクエル3部作を見直す計画なのだとか。

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Source: Men’s Journal, Comicbook.com, ComingSoon.net

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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