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『スター・ウォーズ』出演の黒人俳優、人種差別的な誹謗中傷を受ける恐れがあるとルーカスフィルムから警告されていた

オビ=ワン・ケノービ
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

米ルーカスフィルムは、『スター・ウォーズ』新作ドラマに出演するアフリカ系俳優に対し、一部の過激な差別主義的ファンによる攻撃を受けてしまう恐れがあると警告していたという。

『スター・ウォーズ』ではこれまで、アフリカ系のジョン・ボイエガ(フィン役)、ベトナム系のケリー・マリー・トラン(ローズ・ティコ役)に対して、一部から差別的なバッシングがなされることがあった。行き過ぎた誹謗中傷を苦にし、トランはSNSを去っている。またボイエガも、誹謗中傷を行うファンに強い苦言を呈している。

新作ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」では、ヴィランである尋問官の1人として、アフリカ系俳優のモーゼス・イングラムが新たに出演する。イングラムが英Independentに明かしたところによると、製作のルーカスフィルムは一部のファンによる差別的なバッシングを「残念ながら、そういうことは起こってしまうだろう」と事前に警告したという。「もし何かあったら教えてください。私たちが助けますから」とも伝えられたと、イングラムは話している。

イングラムは、アジア系である監督デボラ・チョウをはじめとするルーカスフィルムのおかげで「安心して仕事をすることができるようになった」という。一方で、「もちろん、ヘイトが入りこむ余地は常にある」とも話している。

モーゼス・イングラムは、ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」(2020)にも出演。映画ではデンゼル・ワシントン版の『マクベス』(2021)や『アンビュランス』(2022)などに出演したが、まだ活動歴は長くない。尋問官役を演じる「オビ=ワン・ケノービ」で、初めて巨大シリーズの一員となる。

出演者に対して人種差別的な誹謗中傷がなされてしまうのは、残念ながら『スター・ウォーズ』だけではない。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のラシャーナ・リンチも、SNSのダイレクトメッセージで誹謗中傷を受けたことを示唆しており、「女性や黒人はある特定の場所には入り込めないといった、私が生まれる前の時代のことを考えさせられました」と話している

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Source:Independent

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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