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ドラマ「オビ=ワン」出演者が撮影現場で体験した『マトリックス』のような瞬間とは ─ 「クレイジーでした」

O'Shea Jackson Jr. オシェア・ジャクソン・Jr
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:O%27Shea_Jackson_Jr._(43724185241).jpg

「まるで『マトリックス』かのようでした。」

『スター・ウォーズ』シリーズの新作ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」に出演するオシェア・ジャクソン・Jrは、2021年9月に終了した同シリーズの撮影をこう振り返っている。変幻自在のキレキレアクションが魅力の1つである『マトリックス』シリーズのような体験をしたということだが、オシェアも「オビ=ワン」でとんでもないアクションに挑戦したということ……?

「オビ=ワン・ケノービ」では、ドラマ「マンダロリアン」(2019-)のために開発されたテクノロジー「Stage Craft」、別名「The Volume」が採用されている。ステージを巨大なLEDスクリーンで全方位から囲むことで、“まるで実物のような背景”と、まぎれもなく実物の俳優&セットを融合させながら撮影できる革新的なセット技術だ。この「The Volume」を身をもって体験したオシェアは、米Colliderにて以下のような感想を述べている。

「The Volumeは、とんでもなくスゴいんです。(その場にいることを)本当に忘れてしまうんですから。少し経つと、スタジオにいることを忘れてしまうんです。一番恐ろしいことといえば、スイッチが切られてしまった時。洞窟かどこかのど真ん中に座っていたと思ったら、(スイッチを)切られると、空間全体が飲み込まれるように一気に白くなってしまうんです。まるで『マトリックス』かのようでした。彼(ネオ)がアーキテクトを訪ねるシーンです。クレイジーな経験でした。

オシェアが引用した『マトリックス』シーンは、第2作『マトリックス リローデッド』(2003)にある。仮想空間マトリックスの真相について、主人公ネオが創造主のアーキテクトから告げられる超重要シーンだ。もっともオシェアは、さながら同シーンのようなシチュエーションに遭遇したわけではなく、「The Volume」で再現された「オビ=ワン」の世界から、実際に立っているスタジオのセットに引き戻された時の空間的違和感を、アーキテクトのシーンを用いて表現していたのだ。

どれだけ世界に浸れるとはいえ、体験しないことには実感も湧かないが、この「The Volume」に舌を巻いていたのはオシェアだけではなかった。『スター・ウォーズ』新3部作を経験している主演のユアン・マクレガーも「何でも出来てしまう気がする」「僕たちをその世界へと引き込んでくれる」と圧倒的な没入感を絶賛していたのだ。

「The Volume」がもたらす革新的な力に、オシェアは「もしこういうテクノロジーが昔にもあったら、たくさんの労力を節約できたでしょうね」と語っている。「オビ=ワン・ケノービ」のほかにも、『マイティー・ソー/ラブ&サンダー』や『THE BATMAN-ザ・バットマン-』といった今後の大作映画でも使用されている「The Volume」。コロナ禍の影響もあり、世界中を飛び回ってのロケ撮影が難しいこのご時世、まさに救世主だ。

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Source: Collider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。