『ONE PIECE』実写版、『パイレーツ・オブ・カリビアン』撮影監督から助言をもらっていた ─ アニメ版を1000話以上観て挑む

Netflixにて進行中の実写ドラマシリーズ「ONE PIECE」より、麦わらの一味を演じる俳優陣から相次いで撮影終了が伝えられているが、ショーランナーのスティーヴン・マエダとマット・オーウェンズからもクランクアップが報告された。そんな中、撮影監督のひとりとして参加したニコール・ハーシュ・ウィタカーのインタビューが海外で公開され、話題を呼んでいる。
世界中で絶大な人気を誇る日本発の漫画『ONE PIECE』。その実写版ともなれば、キャストやクルーのプレッシャーは計り知れないだろう。オリジナルのファンからは製作決定当時より不安視する声もあがっているが、撮影監督のニコル・ハーシュ・ウィテカーは、実写版を成功に導くため作品と真摯に向き合い、撮影に向けて長期に渡る入念な準備を行っていたようだ。
その準備のひとつとしてウィテカーは、「ONE PIECE」アニメ版を1000話以上視聴したことを、Filmmakers Academyのインタビューにて明かしている。息子が作品のファンのようで、かねてより漫画版を読み聞かせていたことから、アニメを観始める以前からすでに親しみはあったという。
実写化にあたり監督と二人三脚で準備を進めたというウィテカーいわく、単なるアニメのコピーではなく、独立した作品として成立するよう差別化を図ることを心がけたとのことだ。
さらにウィテカーは、「ONE PIECE」に必要不可欠な船について相談するため、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのポール・キャメロン撮影監督や、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)の製作陣に相談していたという。そのアドバイスは本作に多大な影響を与えているようで、ゴーイングメリー号での壮大な航海に期待が高まる。
なお、キャストやショーランナーからの撮影終了を受けて、これにてポスト・プロダクションに本格的に突入するものと見られている。あとは作品の完成および配信開始を待つのみというわけだ。
Netflixシリーズ「ONE PIECE」は全世界独占配信。
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Source: Filmmakers Academy