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実写版「ONE PIECE」ルフィ&シャンクスの名場面、再現に重要だった3つのポイント ─ 「マーベルのようにはしたくなかった」と監督

ONE PIECE
Netflix シリーズ「ONE PIECE」 8 月 31 日(木)世界独占配信

Netflix実写シリーズ「ONE PIECE」が遂に配信開始となった。主人公モンキー・D・ルフィの長い冒険の始まりを告げた本シリーズでは、尾田栄一郎による原作漫画で描かれた名シーンが早速いくつも登場した。

海賊王になるというルフィの大きな夢の導き手といえば、赤髪のシャンクス。赤髪海賊団を率いるシャンクスは、幼いルフィに自身の大切な麦わら帽子を託し、イーストブルーを後にした。原作漫画では第1巻で描かれる同シーンだが、実写版では回想形式で第2話に登場した。

序盤から希望を感じられる明るいトーンで進行していった実写版だが、原作や漫画と同様にルフィとシャンクスのシーンについては感動的なタッチで描かれた。米The Hollywood Reporterでは、監督のマーク・ジョブストが同シーンでの困難を語っている。

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「全てはトーンが重要でした。(ショーランナーの)スティーブと(脚本家の)マット、スタジオ、Netflixと一緒にトーンについてたくさん話し合いました。もしあまりにもふざけた感じにしてしまったら、ただのおバカなくだらないものになってしまう。一方で、もしダークな部分に偏りすぎても、『ONE PIECE』の本質を逃してしまう。どうにかして、バランスを見つけることが大切でした。」

ジョブスト監督はマーベルドラマの「デアデビル」「ルーク・ケイジ」や「ウィッチャー」といったアクションジャンルを手がけてきた人物。企画に参加する前は「ONE PIECE」の存在を知ってはいたというが、内容自体は知らなかった為、自身の勘に頼るのではなく、脚本を忠実に映像化することに努めた。とりわけ、ルフィとシャンクスのシーンにおいて、ジョブスト監督が特に重要視したのがキャスティング、アクション、カメラワークの3つ。なかでもカメラの動きや位置は細かく研究したようだ。

「『ONE PIECE』では、私がこれまで撮ってきたマーベルや『ウィッチャー』のアクションのようにはしたくありませんでした。スタイルを掴むためにどうカメラを使うか、トーンや漫画の画角を呼び起こすのに必要なカメラワークなどが大切でした。」

確かに、シークエンスの随所には原作漫画を意識したカットが登場する。シャンクスがルフィに帽子を託すシークエンスを一つ取ってみても、海賊王になると意気込むルフィにシャンクスが「俺を越えるのか」と返すカットは漫画と同じ構図が踏襲されている。帽子を渡すあの有名なカットにおいても同様だ。

このように原作に敬意を払いながらも、オリジナルの設定を織り混ぜる実写版「ONE PIECE」。世界中に熱烈なファンを擁するが故にプレッシャーも大きかったと想像できるが、現時点で米Rotten Tomatoesでは批評家スコア82%、オーディエンススコア94%と好調だ。

Netflixシリーズ「ONE PIECE」 は配信中。

Source: THR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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