「ONE PIECE」まさかのサンジVSアンラッキーズも実写化、「カットしたら『ONE PIECE』じゃなくなる」と製作陣のこだわり

Netflixの実写版「ONE PIECE」では、原作に細部まで忠実な要素がある一方で、実写ならではの再構築も見られる。そうした忠実性と改変を考える際の基準について、共同ショーランナーのジョー・トラッツが米The Hollywood Reporterに語っている。
「ONE PIECE」シーズン2では、麦わらの一味が“偉大なる航路(グランドライン)”に突入し、アラバスタへたどり着く前までの物語が展開された。その続きとなるアラバスタ編の後半はシーズン3で描かれる予定だ。
トラッツは、2シーズン構成のアラバスタ編を「(全8話として)駆け足で描くことも可能だが、そうすれば見逃してしまう要素が出てくる」と指摘し、カットできない要素を説明した。「例えば、仲間同士でふざけ合う瞬間。これは彼らが“一つの家族”として愛される理由の重要な要素です。また、ユニークな形で彼らを試す戦いも同様です」。

その“ユニークな戦い”の例としてトラッツが挙げたのは、シーズン2第5話の「サンジ VS アンラッキーズ戦」だ。このシーンについて「多くのファンがカットすると予想していたと思う」としたうえで、あえて残した理由を明かしている。
「リトルガーデンでサンジがマシンガンを持ったカワウソ(Mr.13)とハゲタカ(ミス・フライデー)を戦わない、という選択もできたでしょう。しかし、それをカットしてしまったら――『ONE PIECE』を特別たらしめる要素を失ってしまったら――それはまだ『ONE PIECE』と言えるでしょうか?」
こうした『ONE PIECE』らしさを構成する要素を可能な限り残すため、「早い段階で“このシーズンはグランドライン編にしよう”という決断が下された」とのこと。また、「この素晴らしいアークに重みをもたせるための“スペース”を確保したいという思いもあった」と語っている。
実際に実写版では、ストーリー上は必須でなくとも残された要素が「ONE PIECE」らしさを形作り、原作からの改変を補っている部分がある。例えばシーズン2では、スモーカーが少女にアイスクリームをつけられ、「おれのズボンがアイス食っちまった」と言って代金を渡すシーンが再現されており、ファンからは歓喜の声が上がった。こうした絶妙な取捨選択は、製作陣の『ONE PIECE』への愛と深い理解の表れといえる。
Netflixシリーズ「ONE PIECE」シーズン2は配信中。
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Source:The Hollywood Reporter



























