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『2分の1の魔法』初期構想、魔法ではなく科学で父親を蘇らせる物語だった

2分の1の魔法
(C)2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー&ピクサー最新作『2分の1の魔法』が8月21日に日本公開された。魔法が忘れられてしまった世界を舞台に、亡くなった父親を魔法の杖で蘇らせるものの、誤って足だけの状態で復活させてしまった、エルフの兄弟の冒険を描いた物語だ。ところが当初は、“魔法“ではなく“科学”で父親を復活させる物語を構想されていたのだという……

Comicbook.comのインタビューにて、本作で監督を務めたダン・スカンロンは、初期段階の脚本について以下のように明かしている。

舞台は私たちが生きる世界で、兄弟は人間。二人の父親は科学者で、死者と何らかの方法で通信できる機械を作り上げたものの、発明は上手くいきませんでした。それから父親が亡くなり、同じく科学者となった兄弟は、父親が遺した機械が正しく動くことを証明しようとする。そんな中、兄弟は誤って父親の体の一部のみを復活させてしまうのです。」

ところが、スカンロン監督は機械を使って父親を蘇らせる方法には納得がいかなかったようだ。「最初は足、次は足首、そして胴体みたいに、少しばかり物語が単調に進むような感じがしました。人間味に欠けた行動にも思えますしね」。そこで、父親を復活させる方法として、新たに魔法という発想を思い付いたようだ。「ロマンチックで特別な方法に感じられたので」

機械ではなく魔法という方法に切り替えたことを皮切りに、「典型的なファンタジー映画のように、一昔前の時代を舞台にしたくはないと考えるようにもなりました。何故ならば、個人的で現代的な物語を描いた作品なので」とスカンロン監督は語っている。「それが、現代を舞台にしたファンタジー世界を描くことにも繋がりましたよ。そのおかげで、実にくだらなくて、面白い場面を描くことも出来ましたからね」。

ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』は、2020年8月21日(金)より公開中。

Source: Comicbook.com

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。