『オッペンハイマー』セックスシーンの撮影中にカメラが壊れ、裸の役者が気まずい思い

映画『オッペンハイマー』では、撮影中にとんでもないハプニングが起きていた。なんと、セックスシーンの途中でカメラが壊れてしまったというのだ。当事者であるフローレンス・ピューが思いがけない出来事の経緯を詳細に振り返っている。
『オッペンハイマー』は第二次世界大戦中に原子爆弾の開発・製造を率いた理論物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの半生を綴った一作。ピュー演じるジーン・タトロックは、キリアン・マーフィー演じるオッペンハイマーの愛人として登場する。

劇中ではマーフィーとのベッドシーンにも挑んだピューは、『オッペンハイマー』のパネルイベントに出演した際に、映画に関わる全スタッフのプロ意識に感銘を受けたと語る中で、「セックスシーンの最中にカメラが壊れたんです」と突然明かした。「このことは誰も知らないと思いますが、本当なんです」と続け、その後のドタバタをこう振り返った。
「カメラが壊れた時は2人とも裸で、望んでいないタイミングでした。カメラの数もそこまで多くはなくて、一台は店で修理中でした。クリス(クリストファー・ノーラン)が“もう一台のカメラはどこかな?”と聞くと、お店にあるというので、その場で修理することになったんです。」
問題発生時、閉ざされたセットで撮影していたピューはというと、キリアンと共に「自分の体に手を巻きつけていた」そう。裸のまま待っていると、部屋に入ってきた担当者がカメラを操作し始めたので、事情が分からないピューも「カメラに何があったのでしょうか?」と様子を聞きにいったという。
かなり気まずい瞬間だったことが想像できるが、その後すぐにカメラは直ったようだ。ピューいわく、カメラが上手く動作しなくなったのは、光の入り方に問題があったためだそう。
思わぬ出来事にもすぐさま対応する『オッペンハイマー』の現場に、ピューは「セットにいた全員が何かに精通しているのは、信じられない光景でした」と感激。「誰もが映画作りに備えていて、無駄な時間は全くありませんでした」と語った。
映画『オッペンハイマー』は公開中。
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Source:Universal Pictures