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『オッペンハイマー』海外最速レビュー、「ノーラン最高傑作」「完璧」との声多数 ─ キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニー・Jr.にも絶賛

クリストファー・ノーラン
HellaCinema https://commons.wikimedia.org/wiki/File:DunkirkFilmGearPatrolLeadFull.jpg

クリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー(原題)』が、2023年7月11日(現地時間)にフランス・パリでワールドプレミアを迎えた。“原爆の父”と呼ばれる物理学者、ロバート・オッペンハイマーの半生を、約3時間の長尺で描いた本作は、ノーランにとっても過去最高といっていいほどの野心作である。

劇場公開に先駆けて、この映画を目撃したジャーナリストたちは、早くもその興奮をSNSで拡散しはじめた。「ノーラン史上最高傑作」「素晴らしい」「恐ろしい」といった言葉が並ぶほか、早くも長文で本作を語ろうとする者が多いのも特徴のひとつ。日本の観客としては、「この映画が原爆賛成で終わると本気で思っている人がいるなんて信じられない」という言葉が聞こえてきたのも安心できるポイントだろう。

果たしてノーランは、この映画で何を目論み、そして何を成し遂げたのか。最速レビューからその中身を想像しながら、待望の日本公開情報を待つことにしよう。

『オッペンハイマー』海外最速レビュー

「『オッペンハイマー』は私にとってノーランの最高傑作だ。手に汗握り、濃密で、強烈。この映画は主人公を通じて、最初の1秒から最後の1秒まであなたを掴んで離さない。パワフルな展開と、素晴らしいラストの1時間。キリアン・マーフィーは本当に素晴らしく、音響・音楽・台詞・感情が止まらない。3時間(ほとんど)休む間もなく、オッペンハイマーの心の中に連れて行かれるのです。魅惑的なジャンルの融合と不穏な構造によって、ノーランは素晴らしい物語を見事に語りきりました。」(Romain Cheyron、Serieously)

「クリストファー・ノーランの『オッペンハイマー』は素晴らしい。壮大かつ大胆で、痺れるような演技と、理屈抜きに見事なテンポの良さ。静かで深みがありつつ、すさまじい映画体験でもある。IMAX 70mmで観れば、2023年お気に入りの1本に加わることでしょう。キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jr.はみな驚異的で、オスカー入りも期待できる。ダウニーがこれほど重厚な役を演じるのを見られて嬉しい。演出、編集、音響、撮影……すべてがトップレベル。この映画を観て、さらにノーランの大ファンになりました。」(Erik Davis、Fandango)

「『オッペンハイマー』は私の今年の映画だ。クリストファー・ノーランは見事なやり方で、3時間をあっという間にしてしまう。キリアン・マーフィーとロバート・ダウニー・Jr.は信じられないほど凄い。物語は、第二次世界大戦における人間性の欠如という悲劇としても、細やかな人間ドラマのレベルでも恐ろしい。見事だ、そして怖い。」(Brandon Davis、ComicBook.com)

「ノーランの大ファンからのコメントですが、『オッペンハイマー』はノーランの最高傑作のひとつ。2度観ましたが、完璧な没入感のある最高級の映画製作です。キリアン・マーフィーは彼にふさわしい役を演じているし、ロバート・ダウニー・Jr.の演技にも惚れ込んでいます。この映画における彼の仕事ぶりは素晴らしく、彼が言うまでもなく最高の俳優であり、また映画スターであることを思い出させてくれました。」(Josh Horowitz、Happy Sad Confused)

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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