『オッペンハイマー』日本公開決定、海外でも大きな話題に ─ 世界興収10億ドル突破なるか

クリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』の日本公開が、海外メディアでも大きな話題を呼んでいる。
“原爆の父”と呼ばれる科学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた本作は、2023年7月21日に公開され、世界的に大きな話題となったが、長らく日本公開の予定が立っていなかった。2023年12月7日午前、ビターズ・エンドは本作を2024年に公開することと、公開決定にあたるコメントを発表。多くの映画ファンが待ち望んだ知らせに、SNSなどでは大きな反響が寄せられた。
このニュースは同日午後には海外にも伝わり、大手メディアによって相次いで報じられている。英Reuter、米Time、米Deadlineなどは、『オッペンハイマー』の日本公開決定の報とともに、ビターズ・エンドのコメントを英訳して紹介。米国で同日公開となった『バービー』とのトレンド「バーベンハイマー」において、ファンの制作した画像が原爆投下を矮小化するものだとして日本で大きな批判を呼んだこと、「#NoBarbenheimer」なるハッシュタグが作られたことにも言及した。
英The Guardianは、日本公開決定を報じる記事を「『オッペンハイマー』オンラインでの批判を経て、とうとう日本公開」と題し、「日本では公開日が未定だったため、劇場公開を疑問視する人も出ていた」と記している。米Colliderのタイトルは、「『オッペンハイマー』いよいよ日本公開で、全世界興行収入10億ドルを目指す」。現在の世界興収は9億5,068万ドルだが、映画賞シーズンの再注目と日本公開の実現で大台達成となるか。
映画『オッペンハイマー』は2024年 日本公開予定。
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Sources: Reuter, Time, Deadline, The Guardian, Collider, Variety