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『オッペンハイマー』2024年、日本公開決定 ─ ノーラン史上最高傑作、「さまざまな議論と検討の末」と配給ビターズ・エンド

オッペンハイマー
© Universal Pictures. All Rights Reserved.

長らく日本公開に向けた動向が大きく注目されてきたクリストファー・ノーラン監督映画『オッペンハイマー』が、ついに2024年、日本公開されることが正式に決定した。

配給はビターズ・エンド。公開決定ニュースとしては異例の声明が発表されている。以下のとおり。

「弊社ビターズ・エンドは、クリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』を2024年、日本公開いたします。
本作が扱う題材が、私たち日本人にとって非常に重要かつ特別な意味を持つものであるため、さまざまな議論と検討の末、日本公開を決定いたしました。作品を観た上で、クリストファー・ノーラン監督の手による、伝統的な作劇手法を超越した唯一無二の映画体験には、大スクリーンでの鑑賞が相応しいと考えております。日本公開の際には観客の皆様ご自身の目で本作を御覧いただけますと幸いです。」

この映画の詳しい解説

本作『オッペンハイマー』は、原子爆弾開発の指導者的役割を果たした科学者ロバート・オッペンハイマーの人生を描く作品。とりわけ日本ではセンシティブな題材である上、アメリカで同日公開された『バービー』と掛け合わせた「バーベンハイマー」トレンドにおいて、ファンが作成した原爆を揶揄するような画像に『バービー』米公式Xが好意的なコメントを寄せたことで日本国内では巻き添えの形で物議を醸した。日本公開の可能性については、映画ファンから大きな関心が寄せられていた。

米配給はユニバーサル・ピクチャーズ。通例では東宝東和が国内配給を手がけるが、今回はビターズ・エンドが担当する。過去には『不屈の男 アンブロークン』(2016)の配給も手がけたことがある。

日本公開に際しては議論が予想されるが、ビターズ・エンドは「観客の皆様ご自身の目で本作を御覧いただ」きたいと呼びかけた。本作はIMAXカメラで撮影されているが、コメントには「大スクリーンでの鑑賞が相応しい」ともある。

プレスリリース内にて「本作は、世界の運命を握ると同時に、世界を破滅する危機に直面するという矛盾を抱えた一人の男の知られざる人生を、IMAX®撮影による没入感と共に描き出す壮大な実話ドラマです」と紹介されており、ロバート・オッペンハイマーの名や“原爆の父”といった表現はなされていない。今後は慎重な宣伝活動が行われていくものと予想できる。

『オッペンハイマー』は2023年7月21日より全米公開され、現在世界興行収入9億5,000万ドル(約1,425億円、1ドル150円換算)を超える世界的大ヒットを記録。実在の人物を描いた伝記映画作品として歴代NO.1を獲得している。

クリストファー・ノーランが監督、脚本を務め、主演のキリアン・マーフィーほかエミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーらが出演。アカデミー賞など各映画賞における最有力候補のひとつと目されている。

『オッペンハイマー』公開の詳細について、現時点では「2024年日本公開」とのみ伝えられている。ついにその作品の全容を、我々も自らの目で確かめられることとなった。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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