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ノーランが語る映画の未来、『オッペンハイマー』インタビュー映像 ─ 原体験は『スター・ウォーズ』『2001年宇宙の旅』

オッペンハイマー
© Universal Pictures. All Rights Reserved.

第96回アカデミー賞®で作品賞、監督賞を含む最多7部門受賞を果たした映画『オッペンハイマー』がついに日本上陸を果たす。これに先がけクリストファー・ノーラン監督が、自身の思い出とともに映画表現の可能性を語る特別インタビュー映像が到着した。

これまで圧巻の映画体験を生み出してきたノーラン。「私は映画館に行くのが大好きでした。長い年月でさまざまな映画を観た特別な思い出がたくさんあります。多くのフィルムメーカーがそうであるように、映画館での最初の体験というのは巨大なスクリーンを覚えていること、そして別世界に連れていかれるのを覚えていることだと思います」と、自身も映画を通して時空を超える旅を体験してきたと明かしている。

「物語の可能性は無限だと思っています。映画は信じられないほど多用途で強力なメディアです。まだ100年しか経っていない」と“映画”の歩んできた進化についても語るノーラン。「今仕事をしているフィルムメーカーにとってワクワクすることは、過去のフィルムメーカーたちの功績を土台にして、映画言語をある方向へ、あるいは別の方向へともう少し推し進め、物語を語る新しい方法を探求しようとすることだと思います」と、過去の巨匠達たちの傑作を土台に、映画の未来を見据える。

そんなノーランにとっての原体験とは何だったのだろうか。「私はいつも最初に公開された『スター・ウォーズ』(1977)を観たときの経験を特に思い出します。または数年後に(スタンリー・)キューブリックの『2001年宇宙の旅』(1968)を観たときのことを。これらの映画は、映画館のスクリーンが何にでもなり得ることを教えてくれました。それはあなたをどこへでも連れて行ってくれるのです」と明かしている。

映画の可能性について、「フィルムメーカーとして、なぜ映画館で物語を語りたいのか。そして初めて映画を観る人たちにどんな体験をしてもらいたいのか。その衝動を持ち続けることが大切だと思います」と、映画創作の原点となる「衝動」に言及。今後も劇場での映画体験の新たな可能性を追求していきたいと意気込んだ。

『オッペンハイマー』は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話にもとづいて描く作品。2023年7月の全米公開を皮切りに、世界興収10億ドルに迫る世界的大ヒットを記録し、実在の人物を描いた伝記映画としては歴代1位となっている。

オッペンハイマー
© Universal Pictures. All Rights Reserved.

ノーラン監督は脚本も兼任。主演のキリアン・マーフィーほか、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーら豪華俳優陣の競演も実現した。

ノーランは、IMAX®65ミリと65ミリ・ラージフォーマット・フィルムカメラとを組み合わせた、最高解像度の撮影を実践。本作のためだけに開発された65ミリカメラ用モノクロフィルムを用い、史上初となるIMAX®モノクロ・アナログ撮影を実現させた。IMAX®撮影による、天才科学者の頭脳と心を五感で感じさせる極限の没入体験を味わえる作品となっている。

クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』は、2024年3月29日(金)より全国ロードショー。IMAX®劇場全国50スクリーン、Dolby Cinema®全国10スクリーン、35mmフィルム版109シネマズプレミアム新宿にて同時公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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