『オッペンハイマー』ストローズと『アイアンマン』トニー・スタークの共通点、ロバート・ダウニー・Jr.が語る

クリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』は第96回アカデミー賞で最多7部門受賞の快挙を成し遂げた。俳優部門では主演のキリアン・マーフィーに加えて、助演男優賞でロバート・ダウニー・Jr.が受賞を果たした。
特にダウニー・Jr.にとっては、1992年の主演作『チャーリー』と2008年の映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で2度アカデミー賞受賞を逃していただけあり、悲願のオスカー像獲得となった。
ダウニー・Jr.といえば、マーベル・シネマティック・ユニバースのアイアンマン/トニー・スターク役でもおなじみだが、本人いわく『オッペンハイマー』で演じたルイス・ストローズとトニー・スタークには、ある共通点があるのだという。米W Magazineでは自身のキャリアを振り返り、このように語っている。
「私のキャリアで、役を演じるという可能性に完全に夢中になってしまったのは、3回あります。1度目がチャップリン。2度目が『アイアンマン』のトニー・スターク。3度目は ── 私は3連単を達成出来たんです。これが何度も起こればラッキーだと思いますが ── 『オッペンハイマー』のルイス・ストローズです。」
ダウニー・Jr.が演じたルイス・ストローズは、主人公J・ロバート・オッペンハイマーにとって宿敵とも言える存在。劇中では、エゴや卑劣さむき出しの熱演が印象的だった。
そんなルイス・ストローズについて、俳優としての知名度を上げた『チャーリー』でのチャップリン役や約11年間演じたトニー・スタークを引き合いに出すくらいだから、『オッペンハイマー』は本人にとって特筆すべきキャリアのハイライトとなったに違いない。
ちなみにダウニー・Jr.は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でトニー・スターク役を卒業して以降、自身のキャリアを「衰えつつあった」と認識していたそう。「自分自身ではわからない自分の可能性について、ビジョンのある人を求めていた」時、ノーランから『オッペンハイマー』のオファーを受けたという。
『オッペンハイマー』は公開中。
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Source:W Magazine