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ノーラン新作『オッペンハイマー』米予告編が公開、実写撮影の核爆発─ 原爆開発を描く緊迫作

https://youtu.be/bK6ldnjE3Y0

『ダークナイト』トリロジーや『インターステラー』(2014)などのクリストファー・ノーラン監督の新作映画画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』の米予告編映像が公開された。

波乱を呼びそうな本作の題材は、「原爆の父」として知られるアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマー。第二次世界大戦における原子爆弾の開発・製造計画、「マンハッタン計画」を主導した人物だ。原爆の開発から、後に彼が核兵器の国際管理の必要性を訴え、水素爆弾への抗議活動を行うに至るまでの変化を映像化するという。

本作では、人類史上初の核実験『トリニティ実験』を、CGなしの実写で撮影することが話題となった。予告編映像では、特撮で再現されたと見られる大爆煙が所々に用いられている。

全体的に、緊張感と戸惑い、不安、そして得体の知れない恐怖に満ちた予告編映像だ。キリアン・マーフィーが演じるオッペンハイマーのナレーションは、「我々は未来を想像する。恐ろしい未来だ。彼らは、それを理解するまで恐れ知らずだ。使用するまで、理解もしないだろう」との内容。後に惨然たる地獄をもたらす原子爆弾の危険性を理解しながら、時代の運命に抗えなかった葛藤が描かれている。

「理論だけでは限界がある。こんな兵器を信用していいのか……。だが、やるしかない」。映像内で、原子爆弾は着々と開発が進められている。時折映る周囲の人間も何かを恐れているように見える。「誰か、真実を話すものはいないのか?何が起こっているのかを?」人類史上最悪の過ちが、怒涛のスケールでここに映像化される。

ロバート・オッペンハイマー役は、『インセプション』(2010)『ダンケルク』(2017)などノーラン作品の常連俳優キリアン・マーフィー。妻のキャサリン・“キティ”・オッペンハイマー役をエミリー・ブラント、共産党員で精神科医のジーン・タトロック役をフローレンス・ピュー、アメリカ原子力委員会の元会長ルイス・ストロース役をロバート・ダウニー・Jr.、マンハッタン計画を指揮したレズリー・グローヴス役をマット・デイモン、「水爆の父」として知られる物理学者エドワード・テラー役をベニー・サフディが演じるほか、ラミ・マレックやゲイリー・オールドマン、デイン・デハーン、マシュー・モディーンら豪華俳優陣が名を連ねている。

ノンフィクション作品『オッペンハイマー「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇(上・下巻)』(PHP研究所)を原作に、ノーラン自らが脚本を執筆。製作スタッフには『TENET テネット』(2020)のチームが再集結し、撮影監督をホイテ・ヴァン・ホイテマ、編集をジェニファー・レイム、音楽をルドウィグ・ゴランソンが務める。

映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』は2023年7月21日に米国公開予定。

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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