『アイアンマン3』に「ウェンズデー」主演ジェナ・オルテガが出演していたことが話題に

Netflixドラマ「ウェンズデー」で大ブレイクした主演のジェナ・オルテガの映画初出演作がマーベル・シネマティック・ユニバースの『アイアンマン3』(2013)であったことが話題となっている。同作でオルテガは役名のない小さな役でわずかに登場したが、その愛らしい笑顔は当時から変わらない。
オルテガは『アイアンマン3』で、ロドリゲス副大統領の娘として登場した。テロ組織「マンダリン」の脅威が迫る中、トニー・スタークとジェームズ・ローディ・ローズは副大統領に緊急通話をつなげる(本編1時間30分経過頃)。この時、副大統領は家族と共にクリスマスパーティーの最中だった。作戦中のトニーやローディと緊迫したやりとりを行った後、副大統領は秘書に「なんでもない」と微笑み、パーティーの話の中にいる小さな娘のもとへ近づく。
この娘こそ、「ウェンズデー」でウェンズデー・アダムス役を演じるジェナ・オルテガだ。娘はパパからのキスを受けて穏やかな笑顔を見せる。カメラがチルトダウンすると、娘は車椅子に乗っており、右脚がないことがわかる。
実はこの映画でロドリゲス副大統領はとある企みを抱えており、それは愛娘への施しのためであった。ジェナ・オルテガのキャラクターには名前も与えられておらず、出番はわずか数秒であったものの、彼女の無垢な笑顔が、「エクストリミス」をめぐる本作の物語に説得力をもたらしているのだ。
「ウェンズデー」のヒットで一躍人気者になったオルテガは2002年生まれ。『アイアンマン3』撮影は2012年なので、当時10歳ということになる。本作がオルテガにとっての映画初出演作で、後に『ザ・ベビーシッター キラークイーン』(2020)や『YESデー -ダメって言っちゃダメな日-』(2021)で頭角を現す。2022年には『スクリーム』『X エックス』でホラージャンルの注目的となり、「Z世代のスクリームクイーン」と評されるようになった。
「ウェンズデー」ではNetflixで記録的な人気作となり、オルテガも大ブレイク。シーズン2の製作準備の模様も伝えられており、今後もますますの活躍を見せてくれることだろう。そのキャリアの原点が、『アイアンマン3』だったのである。
なお、MCU作品に子役として登場した役者が、後に別の作品で注目を集めた例としては、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で、量子世界から帰ってきたアントマン/スコット・ラングに「何があったんだ?」と尋ねられる自転車の少年役ジャック・チャンピオンの例がある。公開当時15歳だったチャンピオンは、その後『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)でサリー一家と共に暮らすドレッドヘアーの人間、スパイダーを演じている。