アカデミー賞、スタントデザイン賞が新設決定 ─ 2027年公開作から対象に

米アカデミー賞に、スタントデザイン賞が新設されることが分かった。2028年(対象作品は2027年公開作)の第100回開催より加えられることになる。
映画芸術アカデミーのビル・クレイマーCEOは次のように声明を発表した。「映画の黎明期から、スタントデザインは映画製作に不可欠な要素でした。私たちは、このような技術的かつ創造的なアーティストの革新的な仕事を称えることを誇りに思うと共に、この記念すべき日を迎えた彼らの献身的な努力を祝福いたします」。
2027年公開作から対象になるため、この年は初の受賞を目指して数多くのスタントアクション映画が飛び出すことになりそうだ。賞の具体的な授与方法は後日発表になる。
アカデミー賞におけるスタント部門は近年その必要性が語られるようになっていた。『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督は自身もスタントマン出身で、2023年には映画芸術科学アカデミーとの協議を進めていると語っていた。当時、「遅くとも3~4年後には実現できるのではないか」と手応えを語っていたが、その通りとなった。
米The Hollywood Reporterは、『ジョン・ウィック』(2014)でスタエルスキと共同監督を務め、その後『フォールガイ』(2024)なども手掛けたデヴィッド・リーチとクリス・オハラも理事会に働きかけたと伝えている。
「最近は(スタントマンが)注目されてきているから、“スタントマンなんだ!”って言われることも増えました」と、ハリウッドで活躍する日本人アクションコーディネーターの浅谷康はTHE RIVERに語っていた。「僕は17~18年前にこの仕事を始めたんですけど、当時はスタントマンの存在なんて、特に日本では確立されてないじゃないですか。“僕の父さんはスタントマンです”なんて言う人いなかったし。だから、本当に好きでやってる人たちが集まっていました」「スタントを目指す人にとっては、昔よりもいい時代になったと思います」「やりたいと思う気持ちさえあれば、すごくいい時期だと思います。養成所もありますから」。
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Source:Oscars,THR























