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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』タランティーノ史上最高の米オープニング成績に ─ 『イングロリアス・バスターズ』しのぐ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット主演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、米国でクエンティン・タランティーノ監督史上最高のオープニング興行成績を叩き出したことがわかった。

Box Office Mojoによると、本作は2019年7月26日(金曜日・現地時間)に米国公開を迎え、28日(日曜日)までの3日間で興行収入4,035万ドルを記録。タランティーノ作品としてオープニング興収の最高記録を保持していた、『イングロリアス・バスターズ』(2009)の3,805万ドルをしのぐスタートとなった。なお、『イングロリアス~』に続くのは『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)の3,012万ドル。それぞれブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオが出演していた作品とあって、二人のダブル主演作が最高記録となるのは必然ともいえそうだ。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』LAプレミア
Hollywood, CA – July 22, 2019: Brad Pitt, Quentin Tarantino, Director/Writer/Producer, and Leonardo DiCaprio at the Premiere of Sony Pictures’ “Once Upon A Time In Hollywood” at the TCL Chinese Theatre. (Photo by Eric Charbonneau/for Sony Pictures/Shutterstock)

なお、週末ランキングの首位こそ『ライオン・キング』(2019年8月9日公開)に譲ったものの、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が大ヒットといえる滑り出しを見せたことは非常に意義深い。原作を持たないオリジナル脚本、R指定、上映時間2時間41分というハードルは、現在のハリウッドにおいて、豪華スターの共演をもってしてもヒットの障壁となりうるものである。現に、米ソニー・ピクチャーズは本作のオープニング成績を「約3,000万ドル」と予想していたのだ。逆にいえば、すでに本作がスタジオの期待を十分に上回っていることは間違いない。

もっとも、米ソニーは作品への確たる自信を感じているようで、本作を万全の態勢で送り出している。なぜなら上映館数は全米3,659館、『イングロリアス~』の3,165館を超えてタランティーノ史上最多なのである。すでに批評家や観客の評価も高く、米国のレビューサイトRotten Tomatoesでは85%フレッシュを記録、「タランティーノの最高傑作」と評する声も少なくない。

ちなみに、ロサンゼルス現地はどこもかしこも『ワンハリ』でいっぱいだとか。街中にブラピら出演者のビルボードが登場する光景、さすがは“ハリウッド映画”ならではのお祭りムードといえそうだ。日本上陸まで約1ヶ月、映画ファンは指折り数えて待つべし!

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
Photo by THE RIVER

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は2019年8月30日(金)全国ロードショー

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』公式サイト:http://www.onceinhollywood.jp/

Sources: Box Office Mojo, Business Insider, SR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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